Nuits St Georges Vieilles Vignes Domaine Vigot Fabrice 2008(ファブリス ヴィゴ)


購入場所:信濃屋 馬車道店
購入金額:3980円

コメント
ちょっとリッチなブルゴーニュが飲みたくなり、お高めの予算設定でオススメしてもらったもの。

色はブルゴーニュらしい透き通るような輝きを伴う薄いルビー色で僅かに紫色のニュアンスも感じられる。
この淡い色と輝きは、とても魅力的で美しい。

香りはヴォーヌロマネのような厚みのある華やかな香りではないが、どこか儚く、大事に扱わないと壊れてしまいそうな繊細な香り。
ピノの特徴的な香りと合わせて、ラズベリーや若いブルーベリーのような、青いベリー系の香りを感じられる。
その香りには、果実感の甘さと共に、爽やかな酸味のニュアンスを強く感じる。
個人的にはもう少し華やかで広がりのある香りが好きだが、この儚さも嫌いではない。

口に含んでも果実感が一気に主張するわけではなく、ゆっくりと次第に、しかししっかりとした甘さが口全体に広がる。
その甘味は、その後もしっかりと口の中で主張し、余韻もとても長く心地良い。
甘さ自体は香りから想像されるラズベリー、ブルーベリーだが、完熟のものではなく多少酸味の強いまだ若い果実。
上品な余韻が非常に心地良く繊細。

中盤から段々と主張してくる酸味は口の中にしっかりと感じる酸味ではあるが、決して強いというわけではなく、じんわりと全体に染み渡るような感じのもの。
分類としては柑橘由来の酸っぱさ的なもの。
とてもマイルドに主張してくる。

渋みはピノなので、当然目立った感じではない。
が、抜栓直後は無かったが、30分位経過して少しずつ姿を現してきた。
他の要素同様激しく主張するのではなく、じっくりと優しく、でもはっきりと主張している。
他の要素とのバランスも良く、上品で落ち着いた印象がある。

ニュイサンジョルジュを飲むのはこれが初めて。
ヴォーヌロマネが派手できらびやかだとすると、ニュイサンジョルジュはどちらかというと、儚くて繊細なイメージ。
樽などのニュアンスは一切無く、ブドウの旨みを忠実に再現しようとしている姿勢を感じる。
抜栓直後は軽さが目立ったが、30分位経過するとボディーもしっかりと出てきて、はっきりとした骨格を感じるようになった。

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