Vosne Romanee 2009(ドメーヌ グロ)


購入場所:社内販売
購入金額:3500円(ラベル不良)

コメント
社販ラベル不良が安く売られていたのでセラーの空きスペースもないのに6月に購入。
真夏になる前にさっさと飲んでしまえばいいや、と思っていたものの、実際に飲んだのは8月の終わり…。

恐る恐る抜栓をして、色や香りをチェック。
色合いとしては当たり前だがピノ系の淡い赤紫だが、その濃さは普段飲みのものと比べると比にならないくらい濃い。
粘度も高そうで、グラスを回して出た足は下に流れず粒になってグラスの淵に残る。

抜栓後2時間程度置いて実際に飲んだ。
グラスに注いだ瞬間、辺りに甘くも優雅な香りが漂う。
個人的なヴォーヌ ロマネの印象に対する過度な期待を裏切らない香り。
フレッシュさ、華やかさをしっかりと感じさせ、その香りからは上質なテロワールを連想させる。
グラスから直接感じる香りよりも、辺りに漂う香りが個人的なヴォーヌ ロマネに対する印象。

口に含んで更に納得。さすがの味わい。
2009という若さ由来のフレッシュな果実感だけではなく、濃縮されたベリー系の甘み、柑橘系の酸味もバランス良く感じられる。
ブルーベリー、ラズベリー、カシスなどの小さなベリーをミックスし、その中に黄色の果物を僅かにブレンド。
余韻も長く、感覚的には15秒程度続くような気がした。
濃縮感がしっかりと伝わる味わい。

酸味もしっかりとしており、サワー系の若干刺激的な酸味も感じるが、柑橘系の爽やかな酸味も感じる。
渋みも弱めだが、果実感や酸味で少し甘さが強くなった口の中をきっちりと締めてくれる。

やはり香りはさすがヴォーヌ ロマネ。
加えて、ボディーもしっかりとしており、軽いピノの味わいではなく、とても厚みもあり満足。
保存状態が悪く、熱劣化してしまっている可能性があるので、はたして今回の状態がどのくらいなのかは正直分からないが、それでも十分にグロの実力を垣間見ることができた。

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