Domaine de L’Aigle 2009(ジュラール・ベルトラン)


購入場所:エノテカ
購入金額:1995円

コメント
エノテカ新春恒例の福袋に入っていた一本。
3本で5000円なので実質1666円だが、通常は2000円程度で売られているよう。

色はピノにしては濃いルビー色。
赤紫ではなく、赤のニュアンスを強く感じる。
とても輝きがあり、若々しいがフランスのピノのような優雅さや繊細さを色から感じる事は出来ず、どちらかというとニューワールド的な色。

最初に爽やかな酸味を伴うジューシーでフレッシュな香りが飛び込んでくる。
一瞬、ピノであることを忘れる果実感。
だが、その後にピノらしい香りも遅れて感じられる。
甘さよりもフレッシュさが先行し、若いビンテージであることを改めて認識させられる。
イチゴやフランボワーズ、僅かなスパイスやミントのニュアンスは、グラスの中で感じられる程度の強さ。
抜栓1時間後ではあるが、まだ開いていないのか今一つ香りの広がりが足りない。

果実感としてはブルゴーニュのピノとは違った力強さを全体に感じる。
甘味は軽く熟したプラムのような味わいと完熟の赤い果実のブレンド。
その甘味の余韻は長く、余韻までしっかりと口の中に残る。
ピノ100%とは思えない力強さと果実感。
余韻に僅かに感じる樽由来の香りも果実の甘味にアクセントをつけているのかも知れない。

酸味は若干のトゲトゲしさを感じるが、それは抜栓直後の影響かもしれない。
だた、一旦口に含んで落ち着いてしまえば、程よい強さの酸味で、僅かにスパイス感を伴う。
若いピノらしさがしっかりと出ている。

一方の渋みはピノにしてはかなり強い部類。
これもランドック地方という南側の太陽をさんさんと浴びて育ったのピノだからか?
若干、カベルネ的な渋味も感じ、ピノという繊細なブドウの風味ではなく、どっしりとした骨格のある渋味。
正直、ピノと言って出されても、疑いたくなる位のしっかりとした渋味。

「フランスの赤ワイン」として飲む分にはとてもボリュームがあり甘味と酸味、しっかりとした渋味があるのでバランスよく飲み応えもあるが、「ピノノワール」という品種先行で飲んでしまうと、ちょっと?な感じ。
余韻の樽由来の香りや味わいも良い意味でアクセントになり、決して悪いものではないのだが、やはりどうしても「ピノ」という品種を意識して飲んでしまうと、?が付く一本。

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