購入場所:タカムラ
購入金額:2200円
コメント:
ブルゴーニュのピノにしては濃い目。
赤紫というよりも、熟成の影響か少し朱色のニュアンスも入っており、ルビーの輝きと例えるのがぴったりとはまる色。
とても艶やかな色になっていて粘性も高い。
香りからは、8年経過しているとは思えないほどのしっかりとしたアルコール感を感じられる。
ピノの独特の香りはするもの、フレッシュなカシスやラズベリーのニュアンス等、いわゆるピノとは少し違った香りが感じられる。
とてもフレッシュだが、随所に少し古めのヴィンテージ由来の湿った森や木の皮の香りも感じられ、不思議な香り。
かなりアグレッシブな果実感で、ラズベリーやクランベリーなど、甘みと同時に比較的酸味が強めの果実をミックスして濃縮したような味わい。
ただ、複雑な味わいというよりもストレートに攻めてくる味わいに感じる。
余韻はとても長く、喉を抜けて行った後の方がより甘さが強調され、非常に豊か。
酸味については、抜栓直後が影響しているのか、とても強い。
柑橘系の酸っぱさと、若干の刺激も加わり、まるで発酵を終えたばかりの当年ヴィンテージのピノを飲んだ感じ。
このヴィンテージが2010や2011ならばある意味納得の酸味だが、2004なのだから驚き。
デキャンタをする事によって、若干は落ち着き、逆に果実感がより豊かになり甘みが協調されるようになった。
抜栓後何時間が飲み頃なのか、正直見当がつかない。
一方で、酸味に隠れて余り見えてこないが、しっかりとした渋みは感じられる。
ライトボディーで飲みやすいブルゴーニュではなく非常にしっかりとしていて、飲み応えのある味に仕上げている。
たまにはこういうブルゴーニュのピノもあって良いのでは、と思う。
濃厚な果実感と飲み応えのあるボディーは繊細なブルゴーニュピノを飲みなれた人からすると新鮮で貴重。
これが2000円強で買えるのならばありがたい。
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