鍋島 三十六万石 大吟醸



購入場所 不明(こちらから購入可能
購入日 不明
購入金額(税込み) 3240円
テイスティング日 2020年04月27日

日本酒データ:

地域 佐賀県
タイプ 大吟醸
使用米種 山田錦
好み度(MAX五つ星) ★★★★☆

コメント:

Stay Homeが続く中、自宅にあるちょっとお高めの日本酒を楽しむシリーズ第一弾。
こちらは少し前にどこかの通販でたまたま定価で売っていたのを見つけて購入したもの。
箱入りのしっかりとしたものだったのでなかなか飲めずに冷蔵庫の肥やしになっていたが、飲んでみることにした。
色はわずかにグリーンがかっているが、ほとんどクリアな印象。
温度が冷えた状態だとねんどはそこまで高くなく、スッとグラスの縁を落ちていく。
だが、時間とともに粘度は高くなり、最終的にはしっかりとした脚がでるほどになった。
抜栓してグラスに注ぐと、フルーティーな香りが辺り一面に漂うほど。
熟したメロンやバナナのような吟醸香とともに、ワインを思わせるようなジューシーな柑橘系の香りも感じられる。
とにかく香り高く香りだけでも十分に楽しめるが、逆のこの香り高さが飲みたいという気持ちを刺激する。
味わいはとても濃厚。
舌に絡みつくようなトロみすら感じられる。
中盤にはキリっとした酸味を感じ、最後にはもはや米の甘味というよりも熟した果実をさらに凝縮したエキスのような甘味が舌を抜けていく。
が、その割には甘ったるさはほとんど感じさせない。
「旨味の濃縮感」が半端ない味わい、という印象。


この日はシンプルに厚揚げと合わせた。
厚揚げはそのもの自体はそこまで自己主張のない味わいだが、たっぷりの生姜と鰹節、九州の少し甘めのだし醤油をかけて頂いたのでそれなりに主張する味わい。
しかしながらその味わいにも全く負けず、料理とお酒がそれぞれの美味しさをしっかりと主張している。
合わないわけではないが、少々賑やかな気もしなくはない。
人参と鰹節の和物は人参の甘みと日本酒の甘味が思いの外マッチする。
日本酒の主張がかなり強いので、グラス一杯を日本酒とちょっとしたアテで頂くだけでも十分に満足感を得られる味わい。

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