日本航空国内線ファーストクラス 羽田~新千歳 503便 A350 (2019/11)



(2019/12/02記載)
2019年11月下旬の平日、羽田から新千歳に移動する際に利用した。
こちらの機体は2019/9から羽田~福岡便で運航を開始しており、初便のファーストクラスを予約しようとしたが、ファーストクラスはおろか全てのクラスが7月の時点で満席。
その後乗る機会を逃していたのだが、2019/10/27から新たに運行を開始した羽田~新千歳便の空き状況をチェックしていると直前の割には比較的安い金額でファーストクラスが空いていた。
最近は当日ファーストクラスアップグレードがほぼ不可能という状況が多く、たまたま平日に時間が出来たこともあって特割運賃で予約した。


こちらがこの日の機体。
レジNo.JA01X、日本航空に納入されたA350XWBの初号機。

搭乗開始とともに機内に入っていくが、L1の入口に着くと、目の前では金色の鶴丸マークがお出迎え。


こちらの写真はL1の入口から撮ったもの。
今までの機体では見れなかった新しいスタイルの内装。
木目調の壁に輝く金色のJALマークはとても高級感がある。


こちらがファーストクラスのキャビン。
座席配列は2-2-2で2列の計12席。
座席の色がこれまでの白やウッド調の明るい色から、黒系に変わっており、シャープな印象となった。


今回は事前予約したということもあって、座席は1Aを確保。
シートピッチは窓2個分あり十分。


ただ、最前列だからなのかもしれないが、足元は壁になっている影響もあって、思い切り足を延ばすことはできないのが残念なところ。
また、機体最前方の座席ということもあり、窓側の席は壁が少し内側にせり出していることも影響して、若干の圧迫感は感じる。
とはいえ、十分な広さは確保されている。


また、座席に座ると入口にある鶴丸マークもこのように見える。
この奥がギャレーになっているのだが、壁で隔てられているため全く気にならない。


座席には他ファーストクラス便と同様に事前にスリッパと毛布、テンピュールの腰当が置かれている。

一方、座席は従来のファーストクラスとは一新。


こちらはセンターコンソール。
ソーサー付きのコーヒーカップを置ける十分なスペースが確保されている。
従来のファーストクラスでは固定式のデバイダーが張り出していたため、ここまでのスペースは確保できていなかった。
今回はHP上の予約ステータスではファーストクラスは満席となっていたが、実際にドアクローズすると隣席にはアサインがなかったのでデバイダーは収納してフルで使わせて頂いた。


こちらがデバイダー。
従来とは異なり可動式となっており、こちらはデバイダーをフルに引っ張りだした状態。
写真で見ると隣席の状況が見えてしまうような印象だが、座席に座って普通にくつろいでいる限りでは全く気にならないレベル。


こちらがデバイダーを収納した状態。
隣席ともしっかり会話が出来るようになり、さらにセンターコンソールは先ほどの写真のようにフル活用できる。


なお、センターコンソールにはテーブルが収納されている。


テーブルは従来のファーストクラスの1枚式ではなく、折り畳みの2枚式。
折り畳み式は1枚式と比較すると安定感がないケースが多いが、こちらのテーブルはテーブルの端が引き出した側と反対側の座席のひじ掛けに当たるようになっているので、ガタガタ感は全く感じられない。

このほかにも2つほど従来のファーストクラスから大幅なアップデートがあった。


一つ目がシートの電動化。
センターコンソールの横にこのようなボタンが設置されており、リクライニングとフットレストはいずれも電動。
また、マッサージ機能もついている。


そして二つ目はパーソナルモニターの装備。
こちらはファーストクラスだけでなく全席標準装備だがファーストクラスは15.6インチの大型モニターが装備されている。

こちらのモニターでは様々なエンターテイメントを楽しめるが、中でも日系キャリアでは初となる個人で切替可能なリアルタイム機外カメラの機能。


カタール航空のA350XWBA380では既に同様のサービスが提供されているが、カメラは2か所に装備されており、こちらは垂直尾翼から機体前方の全景を映したもの。
この日は北海道方面ということもあり、滑走路は34Rを使用しての離陸であった。


飛行中も好きなタイミングで機外の景色を楽しむ事が出来る。


そして、もう一つのカメラは機種付近に取り付けられており、コックピットからの景色を疑似的に体験できる。


これらの画面の切り替えはタッチパネル式のディスプレイから直接行うことも可能だが、センターコンソールに取り付けられているリモコンを使って行うことも可能。


同じA350XWBでもカタール航空ビジネスクラスのリモコンとは異なりシンプルなものになっている。
が、一通りの操作は十分にできる。


また、USB充電コネクタと通常のコンセント(インターナショナルタイプ)も座席のセンターコンソール背もたれ側に装備されているので、従来のファーストクラスのような充電池レンタルサービスも不要となった。

さて、色々チェックをしているとあっという間に水平飛行、食事の提供が始まった。

食事のメニューはファーストクラス共通だが、今回は以下のメニューが提供された。

メイプルパンケーキ
ホイップクリーム

クロワッサンサンド
ロメインレタス、チーズ、ハム、エッグサラダ

ポトフ風
ロールキャベツ、ウィンナー、キャロット、グリーンピース

ソフトサラミサラダ
レタス、サニーレタス、ホワイトラディッシュ、トレビス、パンプキン、セサミドレッシング

ミネストローネ
キドニービーンズ、マローファットビーンズ、ガルバンゾ、リゾーニパスタ

フレッシュフルーツ
小鉢


上記のメニューがワンプレートで提供された。
洋食メニューであったので、飲み物には「ニコラ フィアット コレクション ヴィンテージ ブリュット 2009」(市価6000円程度)をお願いした。


見た目よりもかなりボリュームがあるのだが、メインのクロワッサンサンドが冷たいままで提供されたのが少々残念なところ。


食事を頂いた後、まだ少し時間があったので折角ならばということで日本酒も試してみることにした。
この便で提供されていたのは「三井の寿純米大吟醸 福」(市価3000円程度)。
しっかりと香りが立ち、アタックとボディーのバランスも良い優等生という印象の日本酒であった。

その後、折角なのでトイレも探索することにした。


広さは従来のトイレとさほど変わらない印象ではある。


ただし、内装の色使いや鏡の大きさ等の効果もあってか、見た目以上に広く感じ、また高級感も感じられる。


気付けば外は一面雪景色。
その後数分で新千歳空港にランディング。

ようやく乗ることが出来たA350XWBのファーストクラスが、乗った瞬間の印象はとにかくファーストクラスのキャビンの個室感が半端ないという点。
壁の配置や色遣い、さらには座席の自体の個室感からそのような印象を受けた。
特に1列目は横がギャレイの壁になっているので、少しずらして配置された機体中央の席の人と顔を合わせることはないこともありがたい。
ただ、シートピッチ自体は従来のファーストクラスと比較して少し短めという感覚はあるものの、今回指定した1Aが機体の形状の特性上そう感じてしまったのかもしれない。
いずれにしても、従来のファーストクラスからシートテレビの装備や電動リクライニング機能の装備等、大幅なアップグレードが施されており、装備は短距離国際線のビジネスクラス並。
2020/2の羽田~沖縄線の導入が待ち遠しい。

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日本酒「大観 純米大吟醸」

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