Laura Hartwig Reserva 2007(サンタ ラウラ)


購入場所:信濃屋 馬車道店
購入金額:1880円

コメント
「チリの少しプレミアムな味わいのものが飲みたい」と言って選んでもらった一本。
普段、チリのものであれば1000円から高くても1500円、奮発して2000円という感覚があったので、1900円という金額は結構なレベル。

輝きがありとても濃厚で深いダークチェリーを思わせる色で、カベルネ的な赤紫色を感じる液体からは、濃厚で果実感溢れるブラックベリーやカシスの果実感を強く感じ、その中に僅かに樽のニュアンスを感じる。
いわゆる「チリ的」な香りで、そこまで複雑さは無くストレートに果実感が攻めてくる香り。

一方で、味わいは比較的スーっと喉を過ぎる感じで、チリのこのクラスのカベルネにしてはあっさり目。
口に含んだ瞬間は物足りなさを感じるが、やや経つとしっかりとした濃厚な果実感を感じる。
やや熟成している為か、若くてジューシーとまでは行かないが濃厚なカシスのような落ち着いた風味がある。
ただ、コノスルの20barrelsシリーズなどの濃厚さを想像して飲むと、少し肩透かしを食らった感もある。

上品な果実感同様、酸味も弱めで上品。
チリ的な酸味とは違い、どちらかと言うと、ボルドー的な感じ。
控えめながらもしっかりと自己主張をしているがチリ産として捉えると、少し面白みに欠ける。

渋みについては、抜栓直後のせいか、そこまでのカベルネ感は感じられない。
しかし、時間と共にしっかりとした渋みが感じられ飲みごたえを感じるボディーの構成要素にはなっている。
2007年なので、もう少し渋みに丸みがあってもおかしくはないが、若干ザラザラ感が気になる。

トータル的に見ると、果実感、酸味ともに、いわゆる個性派揃いのチリ産とは異なりとても保守的に仕上がっている。
口に含んだ瞬間に感じる樽香も、とても上品でボルドーの果実感があるものと言われても、そこまで違和感は無し。
1800円という金額とチリ産という産地を考慮すると評価的にはかなり微妙なライン。
保守的で落ち着いたものが好きであれば、それなりに高く評価出来る。

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