フィリピン航空エコノミークラス 成田国際空港~マニラ国際空港 PR431便 A333 (2018/10)



(2018/10/05記載)
2018年10月初旬、所用でフィリピンに行く際に利用した。
成田~フィリピン間は4時間少々の距離、またコスト重視のフィリピン航空という事もあったので、往路はエコノミー・復路はビジネスクラスを利用してそれぞれのシート等を比較する事にした。

フィリピン航空はコスト重視というイメージが先行してか、シートテレビなし(自分自身のスマホを機内wi-fiに接続して映画等を見る)、全席エコノミーの通称「奴隷船」仕様などなど、とにかくシート・サービス共に非常に良くない評価を見かけることが多い。
しかし、最近の日本~マニラ線はシートテレビ搭載、かつビジネスクラスもシートを入れ替える等、かなりグレードアップしているとの事。

さて、この日は台風の影響等もあって出発が遅れたが、当初の搭乗予定時刻から送れること20分で搭乗開始。
機体はエアバスのA330-300。
今回利用する機体の登録自体は数年前とそれなりに使い込まれた機体だが、機内の設備を一新していることもあってかなかなか清潔感がある。


こちらがエコノミークラスのキャビン。
2-4-2の配列。
全席にシートテレビが付いており、普通に見ただけでは日系や中東系の有名キャリアと遜色ない。


シートピッチだが、窓1枚強という感じ。
ぱっと見るとそこまで「狭い」という印象は受けない。


実際に座ってみると、しっかりと深く腰を掛ければ膝と前のシートの間に若干の余裕はある。
しかし、シートの背もたれ(特に腰の部分)薄くて固いこともあり、4時間とは言えそのまま座り続けるのは少々キツイ。


腰の部分に枕を緩衝材代わりに入れると幾分楽になるが、そうすると今度は膝が前の座席に当たってしまいかなり厳しい。
唯一助かったのが、座席の下にエンターテイメントシステムのケースが設置されていない事。
この部分をフルに使うことが出来るので、思いっきり足を延ばせばそれなりにくつろぐことも出来る。


テーブルはエコノミクラスでよく見かける前席から倒して使うトレータイプ。
流石にノートパソコンを置いて作業をするほどのスペースは無いが、iPad程度なら十分置けるサイズ。

さて、エンターテイメントシステムだが、これは新しいものに変わってかなりアップグレードしたという印象。


こちらがテレビ画面。
デフォルト状態では上の部分に音量・画面の明るさの調整といった基本機能に加えて、個人用読書灯のスイッチはCA呼び出しボタンも設置されている。


メニューに進むとiPhoneのように画面上にアイコンが配置されており、それをタッチする事で好みのエンターテイメントを楽しむ事が出来る。
なお、イヤホンは画面下のステレオミニプラグに差し込み使うタイプ。
ひじ掛け等に設置されているものよりは使いやすいが、食事中にコードをテーブル横に回さなければいけないのが少々面倒。
また、イヤホンジャックの横にはUSBコネクタも設定されているので、携帯電話の充電等もこちらで行うことが出来る。

離陸後しばらくすると早速食事の提供が始まった。
この日のフライトは4時間10分という事で、少々忙しない感じでの提供。

エコノミークラスはラミネートされたサンプルメニューのパネルを見せられ、「肉」か「魚」を選ぶスタイル。
今回は「肉メニュー」がすき焼きスタイル(和食風)であったのでこちらをチョイス。

その後、冷たい飲み物の提供が始まったが、通常のソフトドリンクに加えてワイン(赤・白)及びビールの提供もあった。
温かい飲み物は全ての料理が提供されてた後に改めて回るスタイルなので、食事提供時に「温かい緑茶」等をオーダーしても「後でお持ちします」と言われるので要注意。


さて、料理はワンプレートでの提供であったが、ふちの無いトレーではなくお弁当箱方式での提供なので、ちょっとの事では小皿がトレーの外には飛び出さないのでありがたい。
メニューはサラダ、唐揚げ、メインのすき焼きと、デザートにフルーツと小豆クリームの入ったワッフル。
デザートのフルーツは、いわゆる「フルーツ缶詰」の味で、ワッフルもそれなりに甘く、日系キャリアほどの繊細さは無い。
昼食での提供であったが、それなりのボリューム感。


こちらはメインディッシュの牛すき焼き。
味は少々濃いめだが、日本のケータリング会社が作っているだけあって、しっかりとすき焼きの雰囲気が出ている。
ボリューム感もたっぷりあり、今回はエコノミークラスなのでラウンジ利用もなく朝から何も食べていなかったがそれでも十分に満足できる量であった。

4時間10分の旅、かつ今回は比較的空いていたこともあって4人席の中央2名をブロックしてもらえたので、前後にシートがある4名席での移動ではあったがそこまで窮屈感は感じなかった。
また、前のシートが空席であったので、フライト中もリクライニングされることもなかったが、満席近い混雑だとこのシートピッチは少々キツいかも知れない。
そのような場合はチェックイン時に3000円程度の追加料金を払いバルクヘッドや非常口座席への変更も可能。
このあたりは追加料金なしでこれらの席を指定できる日系航空会社と違い「お金で良い席を買う」という商魂の逞しさを感じる。

「フィリピン航空エコノミークラス 成田国際空港~マニラ国際空港」に関連する投稿はこちらからまとめてご覧になれます

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.

*


CAPTCHA



This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.