既にこの国に滞在してかなりの時間が経つが、観光立国でもないので全く「観光」という単語とは無縁であった。
が、折角なので「クウェート滞在時に1日休みがあったら何が出来るか」という視点でモデル観光プランを作ってみた。
なお、この国は公共交通機関がタクシー以外は皆無、かつそのタクシーも信用ならない(インド人のno problemほどプロブレムになる可能性が高いものはない)ので、移動の際にはくれぐれも注意をして頂きたい。
「1日弾丸 クウェート観光コース」のコース概要はこちらからどうぞ
名前:Al-Qurain Martyrs Museum
場所:Al Qurain, Block 4, Kuwait City, Kuwait
交通手段:クウェートシティー中心部から車で30分程度
営業時間:8:30~12:30、16:30~20:30(月~木、土) 16:30~20:30(金) 毎週日曜
また行きたい度:=☆☆☆☆=実際の戦争の現場を今もそのままで保存している貴重な場所
外部リンク:Al Qurain Martyrs Museumのトリップアドバイザーへのリンク
備忘録:
(2017/07/11記載)
こちらは「弾丸観光コース」からは外しているが、クウェートを訪れた際には是非とも寄ってもらいたい場所の一つである。
こちらの建物歴史等については他の日本語サイトでもいくつか詳しい紹介がされているので割愛するが、一言でいうと「湾岸戦争の際に実際に戦闘が行われた場所」である。
それを当時のままに残している博物館で、クウェート国内でも非常に貴重な場所である。
英語での正式名称は「Al-Qurain Martyrs Museum(アルクレイン)」であるが、日本語では「戦争博物館」として紹介されている。
ただ、場所が非常にわかりにくく、かつ地元でそこそこの期間運転手として働いていた人(インド人)でさえ「なにそれ?」と言うほど、クウェート人以外には見向きもされない場所なので、タクシー等で行く場合には携帯のGPSを頼りに道案内をしつつ現在地を確認しながら行くことをオススメする。
道が間違っていなければ、ラウンドアバウトを抜けた先にクウェート国旗と看板を掲げたこのような「ボロハウス」を見つけることが出来る。
ここが目的地。
その先、博物館に到着するとまずは出迎えてくれるのがこの戦車。
もう30年近く前のものだが、やはり実物を実際に近くで見ると「大きな鉄の塊」という印象。
ハリボテとは違い、見ているだけでもその質感を感じ取ることが出来る。
こちらは建物を正面からみた写真。
遠くから見ると、「開けっ放しの窓が多いかな」程度に感じるかも知れない。
車を停めて正面の建物に近づくが、右側にはラウンジコーナー、左側に実際の建物がある。
なお、入場料は無料なので普通に入っていくことが出来る。
その建物の間にはボロボロになったアメ車が何台か展示されている。
経年劣化なのか、はたまた戦争で破壊された当時のままなのか、この写真からではもはやよくわからないが。。。
イラク軍が捕虜にしたクウェート人を自陣へ護送する際に利用していたワンボックス。
こちらが実際の建物だが、建物の中に入ってみるととにかくすごい弾痕の数。
建物がブリック(レンガ)製というのもあるかも知れないが、見たただけで戦闘の激しさを容易に想像出来る。
ところどころ大きく穴が空いて吹き飛ばされている場所があるが、恐らくロケット弾等を打ち込まれたのか?
同様に2階部分。
外部から相当数の銃撃を受けただろう事を想像出来る。
とにかく戦争の悲惨さがダイレクトに伝わってくる建物であった。
この建物の1Fは展示物を収めた博物館コーナーへと繋がっている。
湾岸戦争というと、実際の戦争が初めてリアルタイムでテレビ中継された戦争というイメージがあるが、その戦争の一片を垣間見る事が出来る貴重な博物館である。
なお、クウェートシティ-中心部からは車で30分程度、滞在時間は30分~1時間程度見ておくと良い。
また、とにかく場所が分かりにくい(住宅街の中にある)ので、タクシーを利用した場合は例え運転手が「no problem」を連呼しても必ずGPSで場所確認をすることと、多少追加料金を要求されても観光が終わるまでそのタクシーを待機させておくことを強くオススメする。
(クウェートにはUBERのようなものなく、この場所ではタクシーを拾うことも出来ないので)
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