Sileni Cellar Selection Pinot Noir 2021 （シレニ）

ワインデータ：

コメント：
こちらの通販サイトを見ているとセール期間中の特別価格で定価であれば2200円のところ40%オフの1320円という大特価で販売されていたので思わずポチったもののうちの1本。
色はピノノワールにしてはしっかりとした濃い目の透明感があるルビー色。
粘度はしっかりとあり、グラスの縁から多くの脚がゆったりと落ちていく。
香りはかなり力強く、グラスの外までその芳醇な香りが広がる。
その香りはラスベリーやさくらんぼなどの赤い果実を連想させる。
ギュッと凝縮された果実のチャーミングな甘酸っぱさと共に、スミレなどを思わせる上品な香りも感じられる。
口当たりはフレッシュでジューシーな果実感を甘酸っぱさと共に感じられる。
いちごやサクランボを思わせるその甘酸っぱさは中盤でも感じられるが、意外と酸の味わいは強めという印象。
また、ニューワールドのピノノワールにしてはライトな味わいになっている。
そして余韻は思いのほかキレが良く、スッキリとしている。
ニューワールドらしいガッツリとしたジューシータイプのピノではなく、酸が強めのチャーミングな甘酸っぱさを感じられる冷やして飲みたい軽快なピノ。
＜アルコール度数13.5%＞

インプレッション：

この日は豚のロースを軽くニンニク醤油で味付けてしてローズマリーと共にストウブでシンプルに仕上げたローストポークと合わせてみた。
当初、ローストポークということでソーヴィニヨンブランを合わせようかと思ったのだが、味付けに醤油とニンニクを使っているということもあって急遽こちらのワインを少ししっかり目に冷やして合わせてみることにした。
40分ほどかけてじっくりと仕上げたこともあり、わずかに赤身が残る程度に柔らかく仕上がった。
醤油ニンニクベースの味付けもガッツリしたものではなく他に調味料なしでも食べられる程度となっており、そこにローズマリーの風味がアクセントとなっておりなかなかの仕上がり。
その醤油の甘味にニューワールドのピノノワールの味わいはなかなかマッチするのだが、ニューワールドにしては思っていた以上に優しい味わいのピノだったこともあって、若干負けているような感じもしなくはない。
ただ、若干酸味が勝っていた味わいから甘味をしっかりと感じられるようになっており、総じて相性は悪くはない。
醤油などの甘いを感じられるソースを使った肉料理と合うかと思ったが、意外とシンプルに塩コショウで味付けした肉料理、特にラムとの相性が良さそうな印象であった。
＜マリアージュ指数：3可もなく不可もなし＞