生ハムとワイン メッシタフランコ (2023/03)


名前生ハムとワイン メッシタフランコ

場所:〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸2-4-10
地図はこちらからどうぞ

交通手段:各線 横浜駅 徒歩6分

営業時間:12:00~23:00(月~金の平日のみ12:00~14:00ランチメニュー) 毎週日曜日

また行きたい度:=☆☆☆=酒飲みにはたまらない極薄フワフワの原木スライス生ハムを楽しめるイタリア料理・ワインへのこだわりや知識が半端ない隠れた名店

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備忘録

(2022/06/21記載)
2022年3月下旬の休日の夕食時間帯に訪問。
こちらのお店は周囲に系列店がありそちらは何度か行ったことがあるのだが、「生ハムとワイン」を推しているこちらのお店は来たことが無かったのでチャレンジしてみることにした。
なお、こちらのお店は基本的にアルコールのワンドリンクが必須なのと、席代の500円に加えてコペルトとして1人550円で生ハムが提供されるので、1名あたり1050円がチャージされることを理解したうえで入店しないとお会計の時にちょっと驚くので要注意。

<お店の場所はどこ?>
横浜駅の西口相鉄交番方面から地上で歩いてくることも可能ではあるが、横浜駅界隈の地下通路に慣れているのであればハマボール方面の9番出口をから地上に出るのが信号等の影響もなく一番近いルート。
出口を出たら右側に道なりに進んでいくと、右手にコンビニと上島コーヒーが左手に川が見えるので、上島コーヒーを過ぎた一つ目の細いT字路を右折して100メートルほど進んだ先の十字路を左折。
曲がった先左側の建物が店舗となる。
見えっ先には大きなワイン樽がおいてありお酒好きな人ならすぐに分かるのだが、入口が狭くそこまで主張する造りではないので気を付けないと見逃してしまう。


こちらが店舗外観。
店先には自販機があったり隣がタバコ店であったりとなかなかオシャレなイタリアンの店に見えないのがある意味穴場的な感じがしなくもない。

<混雑状況・店内の様子は?>
今回は休日ということで事前に予約しての来店かつ17時であったので、こぢんまりとした10席程度のカウンター席と数席のテーブル席は先客2組のみ。
ただ、休日ということもあり18時頃になると予約客が続々と入店、当日飛び込み客もちらほらあり、ほぼ満席の状態になった。
休日の夕食時に確実に訪問するのであれば早い段階での予約がオススメ。
なお店内はかなりこぢんまりとしており、通路の背中側にはワインがボトルでたくさん陳列されているので、出入りの時には鞄やコート等でワインを引掛けないよう十分な配慮が必要。


こちらが店舗内の様子。
見ての通りかなりこぢんまりとした雰囲気。
基本的にはカウンター席のみとなっており、背中側はワインが、目の前には食材のストックエリアがあり、厨房とかなり距離感が近いアットホームな雰囲気。

<オススメのメニューは?>
今回は初めての訪問ということで特に事前にメニューは決めていなかったが、こちらのお店はかなりメニューが豊富。
本日のオススメ料理を中心に旬のオススメ料理や定番料理など3ページに手書きでぎっしりと書かれている。
また、料理へのこだわり・知識も恐ろしいほど高く、「プーリア州の田舎料理」のメニューに至っては「メニューの名前だけ見てもわからないと思うので興味があれば詳しく説明します」という感じ。
2名だと4品くらいがちょうど良いボリューム感であることと、オーダーはまとめてして欲しい旨を事前にリクエストされた。
今回は前菜メニューとしてオススメメニューから「真アジのグリル ビネガーマリネ(1600円)」、その他に「信州鶏レバーのパテ クロスティーニ(990円)」を、そして「トリッパのトマト煮込み ペコリーノがけ(1500円)」、メインのパスタは「イタリア産 カラスミのパスタ(1800円)」をオーダーした。
その他にドリンクとして「ハウスワイン白500cc(2300円)」をオーダーした。


こちらが本日のオススメメニュー。
下半分にはこだわりの「プーリア州の田舎料理」メニューも記載されている。


そしてこちらが旬のオススメメニュー。
牛肉は北海道・十勝のブランド牛である「豊西牛」を使用しているとのこと。


その他にも様々な定番料理がリストアップされている。


こちらが泡やビールのメニュー。
グラスワインは1000円程度、ボトルだと4500円程度からラインアップされている。
ブドウ品種や味の好みを伝えると好みに合わせたものを提案してもらえるスタイルで、いわゆるワインリストは置いていない。


その他にもハウスワインや食後酒なども取り揃えている。

ホールのスタッフの方が1名で全てを回しているためオーダーまで少し時間がかかるがオーダーを終えて待つこと少々でまずはコペルトの生ハムが提供された。


こちらがイタリア産のプロシュート。
店舗にある生ハムのスライサーで極薄にスライスされておりとても柔らかくフワッとした食感。
塩分が強めなので一緒に提供されているルッコラと合わせて頂くとワインがどんどん進んでしまう。


続いて提供されたのが「信州鶏レバーのパテ クロスティーニ」。
トーストしたバゲットにパテが乗っているイタリアのトスカーナ地方の定番の前菜料理で、バゲットはカリカリに焼き上げられている。
鶏レバーのパテはどちらかというとムースに近いような印象でしっかり濃厚かつ胡椒の効いた味わいになっている。


もう一品オーダーした前菜の「真アジのグリル ビネガーマリネ」は文字通り真アジという感じ。
オーダー時に「こちらの料理は温かいマリネになっていてビネガーソースをたっぷりと絡めて召し上がっていただくスタイルです」と言われていたので温かいマリネという事は想像していたのだが、15センチ強クラスの味が丸々4匹出てくるとは想像していなかった。
ビネガー感がかなり強めのソースを脂の乗った真アジに絡めて頂く、骨まで柔らかく仕上げられていることもあって頭から尻尾まで全てを頂く事が出来る。


真アジのマリネで程よく胃袋が満たされた後、一気に味変で「トリッパのトマト煮込み ペコリーノがけ」が提供された。
トリッパの煮込みというとココット的なものにたっぷりのトマトソースと共に提供されるのをイメージしていたが、こちらのトリッパの煮込みはトリッパにトマトソースを絡め、細かく削られたペコリーノチーズをかけて提供するスタイル。
程よい歯ごたえのトリッパにトマトソースがしっかりとしみ込み、ペコリーノチーズと胡椒が良いアクセントとなっている。


ここで白ワインから赤ワインに変更。
ネロダヴォーラが好きと伝えるとシチリア土着のブドウなのでシチリアの造り手Cantine Gulino (カンティーネ・グリーノ)が造るDrusを提供された。
抜栓直後ではないのではっきりとした骨格と感じつつも渋みは控えめで飲みやすくもしっかりと主張するワインであった。
ただ調べてみても国内での公式流通はないワインだが、ワイナリーの公式価格は15ユーロ(約2100円)のよう。


最後に締めのパスタということで「イタリア産 カラスミのパスタ」が提供された。
こちらは菊芋を使ったブシャーテのパスタ。
ブシャーテのモチモチとした食感、そして螺旋状の形状はピリ辛のオイルとカラスミの風味をしっかりまとい濃厚な味わいを楽しめる。
そこに菊芋の独特のシャキシャキほくほくした食感がアクセントになっている。

<まとめ>
今回は2名で4品+ハウスワイン(2300円)をオーダーしてトータル10000円程度であった。
料理そのものはボリューム感やこだわって作っている割にはそこまで割高な感じはせず、ワインもそこまで高いという印象はなく総じてリーズナブルではあるが、1名あたり500円の席料と550円のコペルト(生ハム)、計1050円がそれなりに効いている印象。
ただ、料理のレベルはとても高く、使っている素材もこだわりの高いもの。
店名に「生ハムとワイン」と書かれているだけあり、コペルトで提供される生ハムは極薄にスライスされたフワフワの食感と少し強めの塩気が酒飲みにはたまらないつまみとなる。
また、料理も洗練されたというよりは現地の味わいをそのまま提供しているような印象で、何となくお酒を飲んで食事をつまんでという食べ方ではなく、しっかりと料理を味わうような食べ方をしたい雰囲気であった。
そしてお作法(入店時に一旦外で待つ、オーダーはまとめて、着席する際の位置等)がそれなりに厳しいお店はあるが、ホールを仕切る方のイタリア料理とワインの知識がとにかく半端ない。
が、興味を持って色々と聞くと親身に真剣に教えてもらえるので、単に料理を楽しむだけでなく知識を得たいという人にはベストマッチのこだわりのある隠れた名店というような雰囲気であった。

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生ハムとワイン メッシタフランコイタリアン / 横浜駅平沼橋駅新高島駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

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