賀茂鶴 山田錦 原酒 純米吟醸



購入場所 イズミ黒瀬店
購入日 2023年01月27日
購入金額(税込み) 1518円
テイスティング日 2023年02月15日

日本酒データ:

地域 広島県
タイプ 純米吟醸
使用米種 山田錦
好み度(MAX五つ星) ★★★

コメント:
広島を訪れた際に地元のスーパーで購入したもの。
広島県産の山田錦を100%使った純米吟醸の原酒ということと、初めて知る酒蔵のお酒だったこともあって試してみることにした。
購入後に調べてみるとネットではほとんど販売されておらず、地元での流通に絞られたもののよう。
無加水の原酒ということもあって、色はほんのりとグリーンのニュアンスを感じられるもの。
粘度はほどほどでグラスの縁に脚が見られる程度。
香りは強い吟醸香を感じられる。
その香りは梅の花のような甘味を豊かに感じられ、日本酒感は控えめ。
そこにわずかに穀類のニュアンスが混ざり、日本酒のイメージを保ちつつもとても甘味のニュアンスが強い食前酒にも使えそうな印象を持つ香りになっている。
口に含むとその印象は香りで感じられた甘味のイメージとは少し異なる。
一瞬原酒らしい濃厚で豊かな米の旨味が口の中で広がるのだが、その味わいは段々と米の風味を豊かに感じられる力強い味わいに変わっていく。
中盤には酸味もほどほどに感じつつ米そのものを想像できるようなはっきりとした骨格のある味わいとなり、その後には口に含んだ瞬間に感じたようなジューシーな甘味が程よい余韻を残していく。
日本酒感や穀類のイメージをしっかりと感じられる原酒らしい男性的で力強い味わいと甘味をストレートに感じられる特徴的な純米吟醸原酒。
<アルコール度数17%、精米歩合60%>


この日は銀ダラの煮付けと毎度おなじみの野付産のホタテの刺身と合わせてみた。
少し濃いめ甘めの煮汁で仕上げた銀ダラを刻み生姜と共にさっぱりと楽しめる料理だがそれなりにインパクトのある味わい。
その比較的強めな味わいと男性的な日本酒が喧嘩するかと思いきや、思いほか相性は悪くない。
日本酒の穀類感や日本酒感が生姜や濃いめの煮汁、そして銀ダラの脂もあってか丸く感じられ、甘味が強調される。
ホタテの刺身との相性も悪くなく、わさびや醤油の味わいもあってか銀ダラの煮付けと同様に穀類や日本酒感が押さえられ甘味やその他の要素が強く感じられるようになり、魚介系の臭みも一才感じられない。
日本酒単体だと少々パワフルすぎる印象もあるが、生姜やわさびなどの食材と合わせるとちょうどバランスが良いのかもしれない。
広島の日本酒ということもあり、広島産のレモンをたっぷりと効かせた生牡蠣などと合わせても面白いかもしれない。
<マリアージュ指数:4美味しくマッチ>

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