鏡山　おりがらみ　生酒　純米

日本酒データ：

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よく利用する日本酒のネット通販サイトで見つけたもの。
限定品ではないが、おりがらみという単語と埼玉県の酒蔵が作っているお酒というところに興味を惹かれて購入した。
色はおりがらみということで、ほんのりと白色で霞んだような色合い。
粘度はそれなりにあり、グラスの縁にゆっくりと脚ができる。
香りは純米酒ながらおりがらみということもあってか、比較的米の旨味の香りが強く、穀類やシャープなアルコール感のニュアンスは感じられない。
口当たりは思ったよりもスッキリしており、アタックの時点では一瞬キレの良い味わいを想像させが、その後すぐに米や麹の澱の風味の影響なのか濃厚でジューシーな米の旨味が口の中に広がり、味わいに広がりと深みを与える。
中盤にはフレッシュな酸や甘味の要素も加わり、しっかりとした飲みごたえを楽しむことができる。
一方の余韻は比較的スッキリめでキレが良いタイプ。
米や麹の澱がダイレクトに味わいに甘味や旨味を加えるジューシーで飲みごたえのある季節限定のおりがらみ。
＜アルコール度数16%、精米歩合60%＞

この日は北海道産の黒カレイの煮付けと毎度おなじみの北海道野付産のホタテの刺身というバリバリ和食メニューと合わせてみた。
黒カレイの煮付けはフワッとしたタンパクな身なので、臭みを消すための生姜を入れた甘めの煮汁に絡めて頂くと丁度バランスが良い。
また、時期的に子持ちということもあって、煮汁を染み込ませた卵も楽しむことができる。
生姜の風味と甘めの煮汁の味わいがしっかりと感じられる黒カレイの煮付けは、日本酒の米のジューシーは味わいと甘味によくマッチし、生臭さは一切感じさせない。
ホタテの刺身はいつものごとく冷凍ものとは思えないクオリティー。
しっかりとした食感とホタテの甘味を楽しめ、その甘味は日本酒の味わいとしっかりとマッチする。
今回は総じて甘味を楽しめる食材と合わせたが、全く違和感を感じさせない安定の味わいであった。
今回合わせた魚介系の刺身や煮付けはもちろんのこと、すき焼きなどの肉料理とも合わせられそうな食中酒として活躍しそうな味わいであった。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞