Chateau De Panigon 2002(シャトー パニゴン)


購入場所:クイーンズ伊勢丹 横浜店
購入金額:1280円

コメント
仕事帰りにフラフラとクイーン伊勢丹のワインコーナーをふらついていたら、ボルドー・2002年・クリュ ブルジョワ級というそれなりの格付けのものが1280円で売られていたので試してみることにした。

色は全体的に少しレンガ色になり始めた朱色で、エッジはかなりオレンジ色が強くなってきている。
まもなく11年熟成だが、その割には輝きがあり色もまだ濃くしっかりとした部類に入る。

グラスに注ぐと古酒の香りと若めの果実感が入り乱れた香りが広がる。
若干古酒独特の香りの方が強いが、香り自体にまだ力強さを十分感じる。
果実的な要素は、木苺やカシスのような甘酸っぱさを感じる。
極端に言うならば、ボルドーっぽさよりも、若干ブルゴーニュ的な華やかだが儚い香りのような気がする。

口に含むと、まだ若々しい爽やかな酸味も感じ、果実感もしっかりと感じられる。
その果実感はキレが良く、程よいパンチがありながら熟成の影響か、角がとれてそこまでしつこくない口当たり。

酸味はさすがに11年熟成なのでそこまで強くは感じられない。
その一方で、骨格はしっかりとしてて長期熟成で落ち着きすぎた感じはない。
余韻でもしっかりと自己主張をしており、とても良いバランスで熟成している。

渋みもトゲトゲとした感じは無いが、ワイン全体のボディーをしっかりと構成するような落ち着いたパワフル感はある。
長期熟成に耐えられない安めのワインを長く放置して熟成してしまったものにありがちなボディーのスカスカ感は無い。

上記は抜栓後1時間の印象だが、とてもバランスが良く熟成香と古酒独特の香りを良く感じる。
一方で、未だに若々しい果実感もしっかりとあり、とてもバランス良く熟成した印象を受ける。
安い価格帯の古酒だとそれぞれのバランスが悪く安定していないが、これは1300円とは思えないレベルのバランス感。

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