田酒　Spring Drop　四社合同生原酒　特別純米

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青森県の4つの有名酒蔵である西田酒造（田酒）、八戸酒造（陸奥八仙）、三浦酒造（豊盃）、鳩正宗酒造（鳩正宗）がそれぞれ華吹雪を使って醸した特別純米酒がオシャレで統一感のあるラベルを纏った4蔵合同の限定コラボシリーズ。
今回はそのうちの「田酒」を頂くことにした。
色はクリアで輝きがある。
グラスの内側にわずかに細かい気泡が見られるが発泡感はなし。
粘度はしっかりとあり、グラスの縁に脚が出る。
香りは冷涼さとジューシーさを併せ持つタイプ。
米の旨味や甘味をしっかりと感じさせつつもしつこさはなく、フレッシュな酸が良いバランス感をもって全体の香りをまとめ上げている。
アタックは少しとろみさえ感じさせる口当たりとともにジューシーで濃縮された米の甘さがじわじわっと口の中に広がっていく。
中盤からはフレッシュでわずかに刺激を感じられるような酸のアクセントが加わり、香り同様に全体のバランスが甘味に傾きすぎないよう調整しつつも味わいに厚みを加えている。
余韻も比較的しっかりと甘味が口の中に残り、アルコール感も主張する。
濃厚で豊かな米の甘味と刺激を伴う酸のバランスがとても良いしっかりとした飲み応えのある限定醸造酒。
＜アルコール度数17%＞

この日はカレイの煮付けと春ミョウガの冷奴と合わせてみた。
甘めで薄口に煮付けられたこともあり、カレイの風味がしっかりと感じられる味わい。
お酒と合わせると優しい味付けと味わいのカレイよりも若干お酒の方が優っている気もしなくはないが、魚臭さ等は全く感じず相性は許容範囲内。
冷奴は醤油と刻んだミョウガのみのシンプルな味わいながら醤油の甘味とミョウガの特徴ある味わいと合うか気になったが、全く問題なくスムースにマッチ。
味わい的には米の甘味が主張するタイプの日本酒ではあるが、思った以上に幅広い料理とマッチする。
＜マリアージュ指数：3可もなく不可もなし＞