Clos Du Val Zinfandel 2013（クロ　デュ　ヴァル）

ワインデータ：

コメント：
大昔にエッジングボトルに惹かれて購入したのだが、その後飲むタイミングを逸していた一本。
この日は良いことがあったので折角ならばと開けてみることにした。
色は限りなくブラックチェリーに近いルビー色で9年熟成とは思えないほど輝きがあり若々しさを感じられる。
粘度はしっかりとあり、グラスには脚が多数見られる。
香りは力強く果実感をたっぷりと感じられるナパのワインらしいもの。
落ち着きも感じられるがしっかりと芯のあるレーズンなどを連想させる濃厚な甘味やわずかなスパイス感も感じられる。
味わいは思ったよりも若々しさがあり、口に含むとまだまだ若さを感じる爽やかなタンニンが飛び込んでくる。
中盤にはまだまだパワフル感を感じさせる黒い果実やレーズンを凝縮させたようなジューシーな果実感をしっかりと感じられる。
そして余韻には樽由来の甘く優しいニュアンスを感じ、その余韻は渋みと共にしばらく口の中で主張する。
ナパのワインらしい力強さや果実のジューシーさとともに複雑さや繊細さも併せ持ったとても上品な味わいのジンファンデル。
＜アルコール度数14.5%＞

インプレッション：

この日は「俺のフレンチ」をテイクアウト。
アメリカの赤ということでテイクアウト限定メニューのサーロインとハンバーグと鴨肉にフォアグラが加わった「三種のお肉とフォアグラのドリームロッシーニ」のお肉たちと合わせてみることにした。
濃厚なフォアグラの風味を纏った鴨肉はかなりインパクトのある味わい。
そしてテイクアウトながら少しレアよりのミディアムに仕上げられた柔らかいサーロインとミートローフに近いハンバーグもそれぞれ肉感がたっぷりで鴨肉同様にフォアグラの風味がしっかりと絡んでいる。
だが、そのワイルドな風味にも余裕で寄り添うことができる懐の広さを持っている。
ワインを飲むと肉が、肉を食べるとワインが飲みたくなる、完全な飲兵衛スパイラルに陥る組み合わせであった。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞