Chateau Haut Pradier 2000(シャトー オー プラディ)


購入場所:クイーンズ伊勢丹 横浜
購入金額:1480円

コメント
仕事帰りにフラフラと寄ってみたら2000年のものが1500円と、そこそこお得なお値段で売ってたのでとりあえず購入して試してみる事にした。

濃縮感があり落ち着いた朱色。
若干黒系のニュアンスもあり、僅かにオレンジがかったエッジも感じられる。
13年熟成のビンテージとはぱっと見ただけでは判断する事は難しい。

まず最初に、熟成されたワイン独特の熟成香を感じる。
その一方で、非常にフルーティーで果実感溢れる香りも感じる。
果実感の香りは、濃厚なプラムや凝縮したチェリーのニュアンス、それに合わせて若干のスパイスの香りと古酒特有のなめし革のニュアンスを感じる。
アルコール臭的なものは余り感じない。

味わいは良くも悪くもフラットな感じ。
口に含んだ瞬間に果実感を感じるが、比較的弱くアタックは無い。
その分、若干酸味を伴ったまろやかなチェリーやカシスのような柑橘的な甘味を比較的長く感じる。
熟成されたワインのまろやかで落ち着いた口当たりはしっかりとある。

一方で、酸味は13年という期間を考えると、非常にフレッシュな味わい。
ただ、フレッシュとは言え13年熟成なので、まろやかさはしっかりとあり、決して強い酸味ではない。
果実感と渋みが非常に落ち着いているので、その中で若干インパクトのある酸味が、全体がフラットな感じになるのを防いでいる。

当然であるが、とてもまろやかでタンニン自体が旨み成分として溶け出している感じ。
全くと言って良いほどザラザラ感やその他のいわゆる渋みの強い部分は感じられない。
とは言え、柔らかい渋みが全体をしっかりとまとめ上げ、全体がライトにならないように存在感を出している。
渋みが嫌いな人にはぴったりの味。

2000年のグレートビンテージのバックビンテージが1500円で買える事をまずは評価したい。
グレートビンテージの年だけに、そこまでのシャトーではないものでも、それなりに果実感があり、2000年の偉大さを改めて感じる。
熟成感はしっかりあるもののそこまで強烈ではなく、13年熟成の割りには果実感もしっかりとあるので、赤は飲みたいけど余り渋くないもの、という人にはぴったりかもしれない。

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