Santa Carolina Reserva 2009(サンタ カロリーナ)


購入場所:良酒専科
購入金額:1210円

コメント
前回インプレを掲載した「カリス」同様に、山梨縛りの掟を破って購入した海外もののワイン。
実は、夏に山中湖に長期滞在したこともあって、たまには海外産のワインも飲みたいよね、という事で浮気してしまったという裏事情が。

向こう側が全く見えない濃厚な赤紫色だが、朱色のニュアンスも若干感じ、若々しい輝きもある。
この濃さと色は南米系のニューワールドのカベルネ系で良く見るような印象がある。

香りはとても強い甘味のある果実感が当たり一面に漂うほど強い。
カベルネの特徴であるカシスやブラックベリーの力強くも酸味を伴う甘い果実感を最初に感じる。
一方で、樽発酵を積極的に行っている事が多いチリのレゼルバでよく感じる樽熟成の香りはあまり感じない。
(調べてみると、9ヶ月間のオーク樽発酵を行っているようではあるが…)

一方で、味わいは香りとは若干異なる印象。
濃いことは濃いが、想像していたほどの強いパンチがあるわけではなく、逆にどちらかと言うとフルーティーで華やかな感じの果実感を感じる。
果実的な雰囲気よりはバラやスミレ等の花の雰囲気が強い。
しかし、30分程度置くと一気に状況が変わりとても濃厚な果実感を醸し出す。

酸味は比較的抑えられているが、後半で感じられる渋みと同じタイミングで若干感じる。
果実感と渋みの要素がかなり強く出ている分、酸味はこの位大人しい方がちょうど良いかもしれない。

逆に、渋みはカベルネらしくボリュームがあり、しっかりとしたボディーを形成している。
強くボリュームがあることで、強い甘味をしっかりと抑えてまとめている。
ただ、渋み自体が若干荒っぽい仕上がりで、ザラザラ感を感じる。
最後の余韻で樽由来のロースト香りのニュアンスが感じられる。

値段から考えると、相変わらずチリのものはコストパフォーマンスが高いことを改めて思い知らされる。
そして、濃くてどっしりとした飲みごたえのあるカベルネが飲みたいときは、レゼルバクラスの少し高めのチリが良いという事を改めて認識した。

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