カタール航空ビジネスクラス ドーハ~羽田 812便 B787 (2017/01)



(2017/03/25追記)
2017年1月上旬、カタールから日本に戻る際に利用。
普段はクウェートから直接乗り継ぐため1時間の乗り継ぎ時間にドキドキしながらハマド国際空港を走り回るが、今回はドーハにストップオーバーしたので余裕を持って搭乗出来た。


今回利用する機体。
毎回1時間の乗り継ぎなのでエコノミークラス用のバスでの移動だが、今回は時間に余裕があったのでビジネスクラス用のバスで移動出来た。


搭乗し、まずはウェルカムドリンクを頂く。

今回は2名での利用ということもあったので、折角なので中央席しか設定の無い6列目の席を利用することにした。
この席はビジネスクラスコンパートメントの中では最後列だが、自席の前が通路のため席の設定が無し、更に通常は左右にある窓側の1人席も荷物入れ等が設定されている為座席が無い。
さらに、自席の後ろはエコノミークラスのコンパートメントなので壁及びカーテンが設定されている。
よって、物理的にこの2席だけがある状態で、2名利用であれば周囲の事を全く気にせずに過ごせるのでは、という予想で事前に座席指定をした。

今回は年明け早々ということで、ビジネスクラスも搭乗率は5割から6割位、搭乗後にCAから「エコノミークラスがすぐ後ろにあるので、もしよろしければ前方席に移りますか?」と聞かれる程であった。

さて、カタール航空のB787は数回利用しているが、この中央2名掛けのシートを利用するのは実は今回が初めてであった。
同じように見えて実は細かい所で違いがあったので簡単に記載する。

もしかすると窓側・中央2人掛けに関係無くこの列と最前列だけ(前に座席が無いので)かもしれないが、窓側席では設定されていた靴入れスペースの設定が無かった。
靴入れは実は結構重宝するスペースなので有難いのだが、このスペースが無かったのは残念。
その代わり、座席の前方内側に物入れスペースが設定されていた。
構造的に靴を入れられるものでは無さそうだが、余ったスペースを無理矢理物入れにしたような感じがあった。

また、2名掛けということで、1名利用時には出来るだけプライベートと保ちたいというもの。
中央にセパレータが設定されているが、これが実によく出来ている。


セパレーターを下げておいた状態であるととなりの席のサイドテーブルやメインテーブルを見ることができ、隣席の同行者と顔見てしっかりと会話出来るようになっている。


一方で、一旦セパレーターを上げてしまえばサイドテーブル・メインテーブルは全く見えなくなる。
このセパレーターがかなり上まで上がるようになっているので、着席時はほぼ「壁」の状態になる。


こちらは別の角度からの写真。
セパレーターを下ろした状態。


そして、こちらがセパレーターを上げた状態。
見ての通り、かなりの高さまでセパレーターが上がる。


座席前方にもかなり高いセパレーターが設定されているので、覗き込もうとしない限り通路を歩く乗客と目が合うことはない。


また、座席の配列自体が足側を中心に向けた斜めのアサインであるヘリンボーン配列なので、顔の位置が物理的に遠くなっている事も加わり、これであれば隣席がアサインされていてもB777のように気にせずにじっくりとプライベートなフライトを楽しむ事が出来る。

しかし、2名でこの席を利用した場合は逆にこのアサインがネックとなり、会話を楽しもうとするとお互いにサイドテーブル側に寄って話さなければならない弱点もある。

さて、他の2名掛け席と違いこの列だけの特権として、ある種独立したプライベートな区間であるという特徴もあるが、難点と利点を幾つか記載する。
まず、難点だが、ビジネスクラスの席でこの席だけがエコノミークラスへ続く通路に面していることである。
というのも、B787はB777と異なり搭乗口は最前方もしくはこの座席の前だけなので、エコノミークラス利用客は全員がこちらの席の横を通過することになる。。

ビジネスクラスは搭乗後左手(前方)に行き、エコノミークラスは右手(後方)に行くのだが、この席だけがビジネスクラスで右手側に設定されている。
よって、早く搭乗すると全てのエコノミークラスの乗客を座席で迎えることになってしまい、ある種見せ物的な感じになる。
また、自席の後ろがエコノミークラス最前列中央席ということで、乳幼児が搭乗する際には優先的にアサインされるバシネット席が壁を隔てた真後ろにある。
今回は幸い乳幼児はいなかったので問題なかったが、搭乗していた際には鳴き声等がダイレクトに聞こえてしまうのが痛いところ。

逆に利点だが、何と言ってもプライベート感。
基本的に両サイドの通路はCA以外誰も行き来はせず、両サイドにも乗客のアサイン無し。
また、自席前は通路に付きアサインなし、自席と通路のパーティションもしっかりされているので自席の様子が丸見えになる心配もなし。
トイレもすぐ前にあるので利用状況も目で確認出来る。
2名でプライベート感を優先して利用するのであれば間違い無くオススメの席だが、バシネット席のアサイン状況だけがリスクではある。

さて、食事とワインだが、いつも通りレベルの高いものが準備されていた。


こちらが食事のメニュー。
今回は、前菜に「スモークサーモン」を主菜に「ハニーマスタード風味の鶏胸肉グリル」をオーダー。


まずはスモークサーモンから。
ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランと合わせて頂く。


そして鶏胸肉グリル。
こちらはブラーヌ・カントナックと合わせて。
今回はシャトー・スミス・オー・ラフィットはオンリストされていなかった。

さて、ワインリストだが今回は以下の通りであった。


泡は「ビルカール・サルモン」「ランソン」
いずれもQR便定番の銘柄。


白は初めて見る銘柄であった。
シャルドネはフランスのジョセフ・ドルーアン プイィ・ヴァンゼル(市価4000円程度)、ソーヴィニヨン・ブランはニュージーランドの「バビッチ ソーヴィニヨン・ブラン ”ブラック・ラベル”」(市価2000円程度)であった。
いずれも非常に美味しく、シャルドネは値段相応のとても上品な味わい、ソーヴィニヨン・ブランは市価2000円程度であることに驚く程、ソーヴィニヨン・ブランの特徴と旨味を強く感じられた。


白の3本目は毎度おなじみのゲヴェルツトラミネール。
造り手はギュスタヴ・ロレンツ、ゲヴェルツトラミネールの取扱は日本国内ではかなり少なめの模様。(市価3000円弱)
フランスの赤は今回はシャトー・スミス・オー・ラフィットの代わりに「ブラーヌ・カントナック」
値段はヴィンテージによって異なるが、最低でも6000円代後半。
ビジネスクラスでこのレベルのワインが楽しめるのは非常に有難い。


残りの2本はオーストラリア シラーズの「トゥー ハンズ ワインズ ザ・ピクチャー・シリーズ エンジェルズ・シェア」とイタリア サンジョヴェーゼに変更。


デザートワインは「リオン・ド・スデュイロー」変更となっていた。(市販価格ハーフボトルで2000円程度)
シャトー・スデュイローのセカンドワイン。

今回は2名での移動という事と、フライト時間が10時間弱と成田~ドーハ間よりも短い事もあり、いつにもまして時間が過ぎるのが早かった。


ぐっすりと寝た後は羽田到着前に毎度の握りセットを頂く。
これと食べると日本に帰ってきた時間がわく。

日本到着後はボーディングブリッジを抜けた先で毎度の如くタクシー券を頂き、快適に自宅まで移動。
やはりカタール航空の羽田便はハード面でもソフト面でも非常に満足度が高い。

=今回紹介したお酒は以下のリンクから購入可能です!=
泡・白・フランス「ビルカール サルモン ブリュット」
泡・ロゼ・フランス「ランソン ブリュット」
白・フランス「ジョセフ ドルーアン プイィ ヴァンゼル」
白・ニュージーランド「バビッチ ソーヴィニヨンブラン ”ブラック ラベル”」
赤・フランス「ブラーヌ カントナック」
白・フランス「リオン ド スデュイロー」

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