
購入場所 | (こちらから購入可能) |
購入日 | 2025年04月08日 |
購入金額(税込み) | 1980円 |
テイスティング日 | 2025年04月08日 |
日本酒データ:
地域 | 秋田県 |
タイプ | 純米吟醸 |
使用米種 | 一穂積 |
好み度(MAX五つ星) | ★★★★ |
コメント:
桜の時期ということもあり、散歩がてら行きつけの日本酒店に向かった際に購入したもの。
この日はまだ飲んだことの無い酒蔵のお酒を試そうと思い探していると、まだ飲んだことのないこちらの銘柄を発見。
調べてみると蔵元は「刈穂」などのブランドを展開する秋田清酒株式会社ということで、蔵元自体は知っていた(そして「刈穂」飲んだ事もある)のだが、こちらのブランドは初めてだったので試してみることにした。
使われている酒米は聞き慣れない「一穂積」というもの。
こちらは2020年度から一般作付が開始されたまだ新しい品種のよう。
色は艶やかでとろみのあるクリアタイプ。
粘度はそれなりで、グラスの縁に脚が出るかどうかというイメージ。
香りはジューシーで濃厚な甘味とフレッシュな酸を感じられる、いわゆる新酒の生原酒によくみられる香り。
その甘味はまだ完熟まではしてないバナナのような香りを連想させ、そこにはじけるようなニュアンスを感じられる酸が加わり日本酒感は控えめ。
味わいは旨味と甘味と酸の刺激をバランスよく感じられる。
アタックはバナナを思わせるような濃厚な甘味が口一杯に広がる。
中盤もその傾向は続くがアタックほどは濃厚ではなく、その代わりにほのかにガス感を感じるチリチリとした酸が味わいをすっきりとしたものに変えていく。
そして余韻には少し舌にピリピリ感のある酸のニュアンスが残る。
ジューシーでしっかりとした味わいながらも爽やかな酸が味のバランスを整える上品で飲みやすい直詰生原酒。
<アルコール度数16%、精米歩合55%>
この日は宮崎牛とごぼうのしぐれ煮、鯖の竜田揚げ、そして毎度の野付産のホタテというおつまみメニューと合わせてみた。
宮崎牛とごぼうのしぐれ煮はごぼうの味わいをしっかりと感じられるもの。
そこに牛肉の味わいとダシの甘味が加わる。
甘味がそれなりにしっかりと効いている料理ということもあってか、料理と日本酒の甘味で味わいがつながるという印象。
脂がたっぷり乗った鯖をカリッと仕上げた竜田揚げはしっかりとした味わい。
相性は悪くはないものの、揚げ物などの油を使った料理だと、そこまで相性がいいという感じはあまりしない。
そして毎度の野付産のホタテだが、このホタテの甘味はいつ頂いても秀逸。
日本酒との相性は悪くはないのだが、しっかりマッチしているかというと若干疑問符がつくような印象。
今回は煮物・揚げ物・刺身の異なる3種類の食材と合わせたが、煮物との相性が一番良いと感じた。
きりたんぽやじゅんさい鍋などの秋田の郷土料理との相性は間違いなさそうであった。
<マリアージュ指数:3可もなく不可もなし>
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