StoneHaven Stepping Stone Shiraz 2020（CW wines）

ワインデータ：

コメント：
とあるオーストラリアのワイン卸からサンプルとして送られてきたものの中の1本。
2023年2月時点では日本国内で流通していないもの。
色は濃厚ながら輝きのある赤紫色。
粘度はしっかりとあり、グラスの縁から長い脚を出して時間をかけてグラスを伝わり落ちていく。
香りもオーストラリアのシラーズらしく、ジューシーで果実感の甘味溢れる香りが比較的強めに感じられる。
カシスやブラックチェリーのような黒い果実をギュッと濃縮したようなフレッシュで濃厚な香りに加え、胡椒のようなピリッとした香りとアニスなどのスパイスのニュアンスも感じられる。
口当たりは思いの外柔らかく、3年程度のヴィンテージながら落ち着きのある濃厚な黒い果実の甘味が口の中に広がる。
その味わいは香りで感じたようなカシスやブラックチェリーのようなしっかりと厚みのある甘酸っぱい風味に加え、鼻から抜けるようなレーズンの甘味やしっかりとしたスパイスのニュアンスも感じられる。
余韻には舌先を刺激する胡椒のようなイメージと柔らかい樽のニュアンスを残していくが、比較的キレがよくそこまで長いという感じではない。
ただし時間の経過とともにそれなりしっかりとした渋みも感じられるようになる。
凝縮された果実感と甘味をスパイスの刺激とともに味わえるオーストラリアらしい飲みやすいシラーズ。
＜アルコール度数14.5%＞

インプレッション：

この日は信州和牛の薄切りサーロインステーキと合わせてみた。
味付けはシンプルに塩胡椒のみで仕上げたが、脂身とサシがたっぷりと入ったステーキは肉の旨みと脂の甘味がしっかりと感じられ、ソース系は全く不要な濃厚な味わい。
その濃厚なしっかりとした味わいのステーキに、ピリッとスパイスの効いた濃いめのワインが負けずにしっかりとマッチする。
極アツのオージービーフをこんがりと焼き上げたバーベキューとの相性も良いと思うが、逆に柔らかい肉質としっかりとした甘い脂身をもつ和牛の鉄板焼との相性もかなり良い。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞