Black Ridge Pinot Noir NV（スコットセラーズ）

ワインデータ：

コメント：
コストコのワインコーナーで見ていた時に発見したもの。
市価2000円程度なのでコストコの通常価格の1398円も十分にお得な値段ではあるが、期間限定でそこからさらに300円引きの1098円で売られていたので購入。
色はアメリカのピノらしくしっかりとした輝きのある色合いのキレイな赤紫。
香りはそれなりにあり、グラスに注ぐと周囲までふわっと華やかな香りが広がる。
ただ、いわゆるピノっぽい甘酸っぱい香りというよりは、チェリーやフランボワーズのような甘味をしっかりと感じられる赤い果実の印象が強い。
その奥には樽由来なのか、わずかにバニラを思わせるような甘味やほんのりとスモーキーなニュアンスも見え隠れする。
口当たりはピノらしく甘酸っぱいアタックではあるものの、いわゆる「チャーミング」と表現されるような酸っぱさは全く感じない。
むしろその酸はとても落ち着いた味わいで、ジューシーなイチゴやラズベリーを力強く感じる甘味の裏側で優しく主張する程度。
余韻はスムーズで、中盤で感じられたイチゴやラズベリーの甘味とほんのりとしたバニラ香がゆっくりと舌の奥に消えていく。
NVながらアメリカの濃厚ピノが程よく熟成したらこのような味になるんだろうなと思える柔らかい酸とイチゴやラズベリーの甘味とほのかな樽香を楽しめるお手軽ピノ。
＜アルコール度数12.8%＞

インプレッション：

この日はオージービーフのステーキと合わせてみた。
シンプルに塩と胡椒のみでミディアムレアに仕上げたステーキは肉の味をダイレクトで楽しめるもの。
サーロインということで肉の味わいと脂感のバランスが良く、甘味もしっかりと感じられる。
ワインとの相性だが、可もなく不可もなしといったところ。
アメリカのピノということで、もう少し味わいにパンチがあり酸味もしっかりと効いていると予想して合わせてみたのだが、思いのほか甘味が強めなこともあって、肉とワインが双方の甘味をより際立たせているような印象。
それはそれで悪くないのだが、なんとなく飲み疲れてしまう感じもしなくはない。
いっそのこと、すき焼きのような甘さが突き抜けた料理と合わせた方が落ち着くのかもしれない。
＜マリアージュ指数：3可もなく不可もなし＞