新政　令和5年　新年しぼりたて　純米

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新年の定期巡回をしているとこちらのお酒を発見！
最近は新政が全く出回らなくなって久しく買えも飲めもしていないこともあり、3000円弱（定価）ではあったが即購入した。
こちらは秋田県産の米を使って生酛純米造りにより6号酵母で醸したお酒で2023年元旦の0時から上槽、その日のうちに蔵から出荷された文字通り新年の搾りたてのお酒との事。
色は透明で輝きのあるタイプ。
生酒ということもあってかグラスの内側には細かい気泡がつく。
粘度はそれなりにあり、グラスの縁からゆっくりと脚をだす。
香りは新政にしては生のカシューナッツのような穀類のニュアンスを比較的強めに感じるタイプ。
とはいえ、特徴的なジューシーでふくよかなでしっかりとした甘味と共に爽やかな酸のニュアンスも程よく感じられ複雑な香りを楽しめる。
口当たりはとてもフルーティーで思わずため息が出るほど。
新政らしいジューシーで濃厚ながら柔らかい甘味をしっかりと感じられる。
優しいながらも飲みごたえはしっかりとあり、中盤にはわずかに穀類のような風味を感じる。
余韻にはわずかな酸の刺激と共に甘味が程よく残るが比較的キレが良い。
一口飲んで新政とわかる米の旨みや甘味をしっかりと感じつつどことなく柔らかく優しい味わいの新年限定酒。
＜アルコール度数12%、精米歩合60%＞

この日は野付産のホタテや地元で採れたタケノコ、赤魚の西京焼きなどと合わせてみた。
ホタテは冷凍物ながら甘味しっかりで生臭さもなく安定の味わい。
タケノコは出汁とわかめで味付けたした若竹煮と醤油や鰹節で味付けした土佐煮で頂いたがいずれも柔らかくシャキシャキの歯応えで出汁や醤油のまろやかな風味を楽しめる。
いずれの食材・料理も甘味のある優しい味わいで日本酒とバランスよくマッチ。
西京漬も魚の脂由来の甘味と違和感なくマッチ。
お酒だけで頂くと比較的柔らかく繊細な印象がなくもないが、料理との相性はそこそこ幅広くお酒だけでも食事と合わせて頂いても美味しく楽しめる。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞