Fiulot Barbera D’Asti 2020（プルノット）

ワインデータ：

コメント：
こちらのオンラインショップで「イタリア赤ワイン満喫セット」と題して5本10900円で販売されていたもの。
一本当たりの平均単価ベースだと2180円になるのだが、セットの中には2180円に満たないワインも入っているので購入価格は単品販売価格ベースで記載。
色は赤のニュアンスを感じられる深い輝きのある紫色。
粘度はしっかりとあり、グラスの縁からゆっくりと脚が滴り落ちていく。
バルベーラというと華やかな香りを想像するのだが、こちらは意外とジューシーな果実感のニュアンスが先行する。
カシスやドライイチジク、さくらんぼのような甘味に加えてシナモンや胡椒のような若干スパイス感を伴う香りを感じられる。
時間と共にスパイス感は和らいでいくが、ベースとなる香りはギュッと濃縮された果実感であることには間違いない。
アタックはフレッシュな酸と共に香りから感じられるような濃厚なチェリー感がサッと口の中に力強く広がっていく。
中盤にはレーズンやドライイチジクのような凝縮された甘味をしっかりと感じられる味わいに程よい酸が加わり、しっかりとしたボディーを形成する。
そして余韻は程よいタンニンと甘味が口の中にしばらくの間残る。
凝縮された甘味とジューシーな果実感にバランスの良い酸とタンニンが加わる濃旨系ワイン。
＜アルコール度数14.5%＞

インプレッション：

この日は生地から作った自家製のピザと合わせてみた。
作り置きのトマトソースにサラミとチーズをたっぷりと乗せてレンジで焼き上げた簡単レシピ。
流石にクリスピー系の生地にはならないものの、パンピザ的なサクふわ的な食感は悪くはない。
そこに自家製トマトソースとピリ辛サラミを添え、更にはたっぷりとチーズを加えて焼き上げたピザは本格的なピザとは言えないもの味わいはなかなかのもの。
一方で濃厚な果実感たっぷりのワインとの相性だが、ピザのインパクトのある味わいに負けておらずしっかりと主張するものの、相性そのものは可もなく不可もなしと言ったところ。
ピザのような料理ではなく、ラムのソテーやスピディエーニなどのダイレクトに肉の味わいを楽しめるようなワイルド感のある料理と合わせた方が本領を発揮するかも知れない。
＜マリアージュ指数：3可もなく不可もなし＞