醉心　無圧搾り　冬　純米吟醸

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ふらふらと広島駅内の飲食店街を歩いていると、地元のお酒を扱ったお店を偶然発見。
あまり知らない酒蔵のお酒が色々と陳列されていたが、その中の一つがこちらのお酒であった。
ラベルには「一本の醪を搾る中で限られた量しか得られぬ、季節の風味」と書いており、折角なので試してみることにした。
色はほんのりグリーンのニュアンスを感じられる。
今回はホテル備え付けのグラスであったためしっかりとはわからないが、粘度は比較的低めでサラッとした感じ。
香りは純米吟醸の華やかでジューシーな果実の香りも感じられるが、比較的シャープなアルコール感も感じられるバランスが良く上品なタイプ。
口当たりは酸が強めでキレがありシャープでそこに透き通るような米の旨味が口の中に広がる。
中盤からはアクセント程度に果実のような甘味のニュアンスも加わり、全体のバランス感を調整する。
一方の余韻にはアタックで感じた酸のフレッシュなニュアンスが残り、キレが良いタイプの味わい。
クールながらフレッシュな味わいで米の旨味のニュアンスが加わる飲み飽きないピュアな季節限定酒。
＜アルコール度数15%、精米歩合60%＞

この日は部屋食ということで地元っぽいものを探したのだが、広島県ではないが山口県の定番料理？ということで「岩国寿司」を見つけたので試してみることにした。
寿司と言っても魚介系が入ったものではなく、錦糸卵に椎茸やレンコン、人参などの食材を使って仕上げた押し寿司のことのよう。
押し寿司ということで酢飯ベースに作られているが、その甘酢の味わいとシャープでピュアな日本酒の味わいの相性は悪くはない。
シャープさと華やかさをバランス良く兼ね備えているので、合わせる料理の幅は広そうな印象であった。
＜マリアージュ指数：3可もなく不可もなし＞