雨後の月　Black moon　ブラックムーン　純米大吟醸

日本酒データ：

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毎年4月（火入れ）と12月（生酒）の2回のみに販売される限定醸造の日本酒。
2年ほど前に飲んで美味しかったのでまた購入しようと思いつつなかなか売られているタイミングに出会えなかったのだが、今回は店舗をふらふらしているときにたまたま見つけて即購入。
色はわずかにグリーンのニュアンスが感じられる輝きがあり艶やかなタイプ。
粘度はそれなりにあり、グラスの縁に長い脚がほどほどに出る。
香りは純米大吟醸らしく、しっかりと熟した甘いメロンのジューシーな香りをたっぷりと感じられ、穀類のニュアンスはほぼ無い。
アタックは香りほどのインパクトはないが、時間経過と共に熟したメロンのような濃厚な甘味が口の中に染み込んでいく。
中盤からはフレッシュな酸味も加わりつつ、程よい米の旨味も感じられ、甘味の要素が多いながらも甘ったるさを感じさせない。
余韻も長く、甘味と酸味と米の旨味がバランスよく口の中に残る。
香り・味わい共にメロンを強く連想させるジューシーで甘味がたっぷりの季節限定酒。
＜アルコール度数16%、精米歩合50%＞

この日はマグロの漬丼に毎度お馴染みの野付産ホタテと愛知産のしらすを組み合わせ三食丼としてみた。
味付けはいたってシンプルでご飯に食材たちを乗せただけ。
マグロは甘味も程よく感じられわずかに醤油の風味が強めのタレに程よく漬かっておりシソと合わせていただくとちょうどバランスが良い。
この漬けダレの甘味と日本酒の相性は問題なく、特徴的なメロンのニュアンスも全く削がれていない。
野付産の帆立は冷凍ものながら安定のクオリティー。
臭みは少なく、肉厚で帆立の甘味がしっかりと感じられる味わいと合わせても魚介類の臭みを強調することなくスムーズにマッチ。
しらすも冷凍ものながらフワッとした食感を維持しており若干強めの塩分が日本酒の甘味を際立たせる。
甘味が強めで比較的自己主張が強めの日本酒ではあるが、生の魚介類との相性も良く、日本酒だけで楽しむも良し、食中酒として料理と合わせて楽しむも良しの幅広いシチュエーションで使えそうなお酒であった。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞