Palacio de Carmen NV（フェルナンド　カストロ）

ワインデータ：

コメント：
毎度のほぼワンコインシリーズを発掘しているときに新顔として見かけたので試してみることにしたもの。
複数本購入しちょくちょく飲んでいたのだが、いよいよ最後の1本になったのでレビューを記載。
色は比較的しっかりとしたゴールドのニュアンス。
粘度はそこまでなく、グラスの縁をわずかに伝わり落ちるようなニュアンスがある程度。
そして泡だが、さすがにこのクラスのスパークリングということで、抜栓時はそれなりにガス感があったのだが、グラスに注ぐと泡の勢いがあまり続かない。
また、泡そのものもそこまできめ細やかという感じではい。
香りはそこまで強さはないものの、しっかりとした甘味を感じられる。
ぎゅっと甘味が濃縮された杏、ドライドライフルーツ、そして白い花を思わせるような果実感豊かな香りを感じられる。
アタックは流石にかなり甘い。
口の中に果汁100%のフルーツグミのような濃厚な果実感あふれる甘味が一気に広がる。
泡はシルキーさは感じられるがガス感は控えめで少し物足りなさはあるが、さすがにこのクラスのスパークリングをほぼ2年寝かせている状態なので致し方なし。
むしろ柔らかいシルキーさがあるので良い方かも知れない。
余韻にはほのかに酸味があるが、しばらくの間、ドライマンゴーのような濃厚な甘味が口の中に存在感を残す。
濃厚な甘味と優しいシルキーな泡が印象的な低アルコールのスパークリング。
＜アルコール度数7.5%＞

インプレッション：

この日は既に食事を済ませていたことと、おつまみに「多々楽達屋」のドライフルーツがあったので、これには甘口の泡が一番、ということで合わせてみた。
多々楽達屋のドライフルーツは素材にこだわったものを丁寧に仕上げていることもあって、濃厚な果実の味わいと甘味を楽しめる、普通のドライフルーツとは一味違ったもの。
その濃厚な甘味にスパークリングの甘味がしっかりとマッチし、口の中は完全にデザートモードになる。
甘味×甘味という組み合わせは非常に相性が良いのだが、いかんせん泡もドライフルーツも甘さがかなりなものなのでデザートに一杯とドライフルーツを数個合わせるのが一番おいしい食べ方のような感じではある。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞