Nugan Estate Third Generation Chardonnay 2020（ヌーガン　エステート）

ワインデータ：

コメント：

この日は久しぶりに白ワインが飲みたくなったこともあり、まとめ買いをしていたうちの1本を頂くことにした。
こちらのワインは2本買うと1本あたり990円（税抜き）というセールで見つけたので購入したが、通常は1400円（税抜き）で販売されている商品のよう。
色はふわっとした優しいグリーン系で輝きがある。
粘度はそれなりにあり、グラスの縁をゆったりと落ちそれなりに脚が出ている。
香りは力強くしっかりと主張する。
しっかりめに効いた樽の香りが主張しつつ、合わせて柑橘系のフレッシュで豊かな酸のニュアンスやジューシーな果実感をしっかりと感じられる。
味わいは思った以上に厚みがあり、口に含むと果実のジューシーな甘味が一気に広がる。
その甘味は樽由来のバニラのような風味とともにボリューム感たっぷりのアタックになる。
中盤からはフレッシュで刺激的な酸も感じられ、アタックで感じられた甘味を洗い流していく。
ただ余韻は思ったよりもスッキリしており、樽香がほどよく口の中に残るような印象。
全体的に濃く、ジューシーでかつしっかりと樽の効いた味わいなので人によっては少ししつこさを感じるかもしれないが、値段も比較的安く「樽香ガッツリの濃厚ジューシーワイン」を飲みたくなった時にはおすすめの一本。

インプレッション：

この日は白身魚のハッシュポテト風と、チーズのはんぺん包み焼きと合わせてみた。
白身魚のハッシュポテト風は文字通り白身魚をハッシュポテトで巻き込んで焼いたもの。
鱈の程よい塩加減とこんがり焼き上がったポテトの香ばしい味わいが食欲をそそる。
比較的刺激の強いこの味わいとワインはマッチしなくはないが、なんとなくワインの力強さが負けてしまって、折角の濃厚でジューシー、かつ樽香の効いた味わいが活かしきれていない印象もなくもない。
さて、チーズのはんぺん包み焼きだが、こちらははんぺんを焼き上げたものということで、魚の香ばしさがしっかりと感じられる。
魚の風味がワインとぶつかるかと思ったが、そんなことは全くなく、むしろ料理もワインもそれぞれの味わいをしっかりと感じさせてくれる。
料理との相性は悪くないが、思った以上に合わせる料理を選ぶワインであった。
＜マリアージュ指数：3可もなく不可もなし＞