Casamatta 2008(ビービーグラーツ)


購入場所:セラー専科
購入金額:1600円

コメント
別ヴィンテージも飲んでいるが、このカザマッタはコストパフォーマンスが良く、お気に入りの一本。

色はサンジョヴェーゼということもあり、輝きもありつつ、非常に濃い赤紫色。
以前飲んだ2010と同様に、爽やかな酸味が心地良く香り、若々しいプラムやプルーンの香りも同時に香る。
ただ、香りは弱い感じもするが、そこはデイリークラスなので仕方ない気もする。

口に含むとトロっとした熟したプラムの旨みを最初に感じ、その後に爽やかな酸味を伴う果実感を感じる。
非常に果実感に富んでおり、ブドウそのものの旨みも力強く感じつつ、繊細、かつ様々な果実感を凝縮し複雑感がある。

酸味はバランス良く、はっきりと感じられる。
系統としては、柑橘系の酸っぱい系の酸味だが刺激感は少なく、非常に柔らかではあるが、存在感がある。
果実味や渋みとのバランスもよく、良質なサンジョヴェーゼの特徴が良く出ている。

渋みは、後半になるにつれて、だんだんとその存在感を現してくるが非常にバランスよく穏やか。
サンジョヴェーゼにしては非常に力強く、若干カベルネ的な渋みも感じるくらい。
但し、存在感の割には、ワインが喉を過ぎると非常にすっきりしていて、嫌味もない。

やはりヴィンテージ問わずに安定した味わい。
酸味と果実味が非常にバランス良く、イタリアの安いクラスにありがちな果実感たっぷりだが他の要素が物足りない、という味わいではない。
これで1600円ならちょっと贅沢なデイリーとして十分に使える。

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