Chanti Riserva Famiglia Terraccia 2008（バロンチーニ）

購入場所：トップ
購入金額：980円

コメント：
店内をフラフラしていると、キャンティーのレゼルバが980円で山積みになっていたので思わず購入。
ワイン屋さんをフラついていると、時々こういう出会いがあるので面白い。

グラスに注ぐと薄めの赤紫色。
その色には輝きがあり、深みを感じる。
イタリアのもの、そしてキャンティーにしては、濃いめの部類のに入るかと思われる。

香りは甘くフルーティーな香りと共に、ほのかな樽の香りを感じる。
合わせて、干しぶどうのような濃厚で凝縮された旨味も感じる。
香りからだけでは、2008年ヴィンテージだとは思えないほど若々しくフレッシュ。

口に含むと、まろやかな甘みが最初に感じられる。
ただ、その甘みはそこまでしつこくはなく、程よい加減で、思っていたよりはすっきりとしたこの甘みは、チェリーやラズベリーのような爽やかでみずみずしい果実感にあふれる。
香りでも感じたレーズンのような濃縮感が心地良い。

熟成の影響もあってか、酸味は比較的弱めで控えめな感じ。
安旨系でありがちな、○か×かというようなはっきりした酸味ではなく、どちらかというと良い意味であいまいで柔らかいという印象を受ける。
渋みは抜栓後約2時間程度経過しているためか、しっかりと感じる。
さすがにレゼルバだけあって、しっかりと熟成されているが、決してとげとげしておらず、滑らかさを感じる。
酸味同様、安いイタリアのものとは一線を画している。

純粋にDOCGクラスのものとして評価するなら、980円でこのパフォーマンスは素晴らしい。
ただ、個人的にはこの干しぶどうやレーズンのような濃厚さに違和感を感じる。
キャンティーってこんなに濃くて甘かったっけ？と思ってしまった。