恵那山　おりがらみ生　Cheers　純米大吟醸

日本酒データ：

コメント：
長野県を訪れた際に地元のお酒を購入、と思って買ってみたのだが、実はこちらの酒蔵は長野県ではなくお隣の岐阜県の酒蔵だった…。
とは言え、限定販売かつ山田錦を使用した純米大吟醸にもかかわらず1500円以下というコスパを試してみたかったのでそれはそれでよし。
色はおりがらみということで薄く濁ったタイプ。
粘度はほどほど。
グラスの縁に軽く涙が出るような感じで、濃厚という感じではない。
香りはフレッシュさ、シャープさを前面に感じ、その後ろにジューシーな甘味を感じられる。
程よい日本酒感は感じられるものの、どちらかというとフレッシュでジューシーなニュアンスが優っており、日本酒があまり得意じゃない人でも抵抗なく受け入れられるような香り。
アタックはとても濃厚。
米の甘味と旨味をぎゅっと濃縮した力強いアタックはボリューム感たっぷり。
中盤にはメロンのような甘味を感じられるが決して甘ったるい感じではなく柔らかくクセになる味わい。
余韻にはピリッと引き締まった酸味が刺激し、それまで感じられていた甘味をほどよく洗い流す。
フレッシュな甘味とジューシーでキレのある酸を感じられる濃厚でしっかりとしたボリューム感のある山田錦を使った高コスパの限定醸造の純米大吟醸酒。
＜アルコール度数16%＞

この日は信州和牛のザブトンと春ミョウガの冷奴と合わせてみた。
ザブトンはほどよくサシが入っており肉の味わいと脂の旨味をバランスよく感じられる。
それなりに濃いこの味わいを日本酒の甘味とピリッとした酸味がうまく吸収してくれる。
一方の冷奴は、豆腐と醤油のシンプルな味わいに夏のミョウガと比べると少しマイルドな味わいの春ミョウガが加わり思ったよりも優しい味わい。
ただ、意外にも肉の脂との相性と比較すると、なぜか若干ぎくしゃくした感じはある。
甘味をメインに感じられる日本酒ではあるが、思った以上に肉系の料理との相性が良いのかも知れない。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞