山本 和韻 2019 オーク樽熟成 純米吟醸酒



購入場所 キッショウセレクト
購入日 2020年06月12日
購入金額(税込み) 2000円
テイスティング日 2020年06月23日

日本酒データ:

地域 秋田県
タイプ 純米吟醸
使用米種 吟の精
好み度(MAX五つ星) ☆☆☆☆☆

コメント:

久しぶりにこちらの店舗に行った際、たまたまレア酒が売っているのを見かけた。
以前にも同じものを飲んだことがあることはあるが、その時には「オーク樽熟成」の記載はなく、ノーマルのものとの味の違いがどんなものをかを期待しての購入。
調べてみると、2019年に仕込んだ「和韻」を新政から譲り受けたオーク樽で1年間熟成させたもののようで、出荷数もかなり少ないもののよう。
色はノーマルバージョンよりもしっかりとした色合い。
流石に樽熟成なのでしっかり樽の色合いが日本酒に移っている。
しっかりと冷やしたこともあってか粘性はそこまで高くなく、グラスのふちをスッと伝わって落ちていくような感じ。
一方の香りはかなり独特。
一番最初に感じられるのがまさにオーク樽熟成の香り。
かなりはっきりとした樽香の向こう側から少し日本酒のフルーティーな香りを感じられるという印象。
日本酒感はかなり抑えられており、とても独特ながら柔らかい雰囲気がある。
味わいもオーク直球。
燻製とまではいかないが、オークの独特の風味と木の香りが前面に出ている。
中盤からは少しずつ日本酒の旨味を感じるが、やはり1年間樽熟成されたということもあってか日本酒感はかなり低い。
そして、最後にはまたもや樽由来の甘みを感じられる。
これはもはや日本酒ではなく、しっかりと熟成された白ワインのような新しい味わい。
いわゆる「日本酒」好きには邪道と言われるかもしれないが、新しいスタイルの味わいという点では非常に美味しい一本。


この日はマグロの漬け丼と厚揚げと合わせてみた。
日本酒の味わいがもはや日本酒というよりも樽熟成された白ワインという印象もあったので少し不安ではあったが、しっかりとマッチしている。
むしろ、熟成を重ねてまろやかになった味わいに樽香が良くマッチし、とても新鮮な味わい。
もちろん厚揚げとの相性もよく、このまろやかなながら樽香のしっかりと効いた新しい味わいはとても広い料理のジャンルに合いそう。

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