定期的に様々な情報を送ってくる日本航空のメルマガだが、ある時このようなメールが届いた。
差出人 : JALマイレージバンク
件名 : ■日本航空より特別招待■ 旅を愛する皆さまへ。新会員サービス”CLASS EXPLORER”へのご招待
メールはhtml方式で、一番トップにキャッチーなフレーズとともにこんな画像が貼られていた。
JALをご愛顧いただいているお客さまのなかから
旅を愛する “EXPLORER” であるとAIが推定した方々を
ご招待しています。
「CLASS EXPLORER」は”人生を豊かにする体験”をご提供する
会費無料の会員サービスです
なんのこっちゃと思って色々調べ見ると、JALと野村総研の合弁会社である「JALデジタルエクスペリエンス株式会社」が2019/10/30から始めたサービスのよう。
「JALデジタルエクスペリエンス株式会社」を調べてみると、旅行会社やホテル、ドイツ系の車メーカーやワイン商社なども協賛しており、
野村総研のデータアナリティクスを使ってJALの顧客の嗜好を分析・マッチングさせ、協賛企業に紹介していくというような図式が見え隠れする。
とはいえ、折角なので早速登録してみることにした。
届いたメールのリンクをクリックし、仮登録を済ませてから再度サイトにログインをして登録するタイプ。
リンクは送付先の会員情報でしか登録できないようになっているので、他者に転送しても登録はできないよう。
登録を進めていくと、住所以外にも「プロフィール」としてAIマッチングのための趣味から年収等、とどめには保有している自動車まで、かなり細かく聞かれる。
これらの情報がAIに分析され、どのようなかたちで自分に合った情報が提示されるのかはある意味楽しみ。
さて、全てを登録し終えると専用のサイトにログインできるが、ここではトラベル・グルメ・スポーツ・車といったカテゴリーごとに、JAL及び協賛企業が提供する情報が表示される。
例えばトラベルやグルメであれば、JALの機内誌「AGORA」で紹介された旅行プランやレストランの紹介、車であれば協賛企業のドイツ車メーカーの試乗案内などが表示される。
また、一部の旅行やグルメ等のアイテムについては「旅の相談」という機能で旅行のアレンジ等の相談が出来るよう。
ぱっと見た感じでは、登録者自身にカスタマイズされた「趣味のポータルサイト」にプレミアム系のクレジットカードのコンシュルジュ機能を追加したようなサイトを目指している印象を受けた。
登録してからしばらくののちに「CLASS EXPLORER」から1通のメールが届いた。
「“神様に捧げる幻のワイン”と“貴族のシャトー”をめぐる、初夏の南仏ワインツアー」と題して、9日間のツアーで全行程コンダクター付き、かつビジネスクラス利用で129万円とかなりセレブなお値段設定。
食事は移動中の朝昼晩全て込み、ホテルも見た限りでは限りなく五つ星レベルに近いホテルばかりセレクトしているよう。
とはいえ、一般庶民に9日間の旅行で129万円はちょっと高嶺の花。
こちらのサイト閲覧履歴やJALの利用状況から、今後AIが学習をしたうえで、もう少し庶民向けのプランを提供してくれることを期待しながら気長に待つことにしたい。
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