No Bull Zinfandel 2023（マーレ　マンニュム）

ワインデータ：

コメント：
以前コストコで見かけてそのエチケットのインパクトとまとめ買い特典（3本買うと1本無料）に惹かれて購入したもの。
なかなか美味しくレビューを上げる前に3本飲みきってしまったのだが、売値1498円から300円引きで販売されているのを発見したので改めて購入。
色はしっかりと濃く、そして輝きのあるブラックチェリーを思わせる濃厚なもの。
粘度はそれなりにあり、グラスの縁から涙がでる。
しっかりと冷やしたにもかかわらず香りも豊かで、グラスに注ぐと周囲にとても濃厚でフルーティーな香りが広がる。
その香りはぎゅっと圧縮されたブラックベリーのようなジューシーなニュアンスに加え、甘味たっぷりのレーズンの香りやほんのりとハーブのような香りも感じられる。
アタックはいわゆるフルーツ爆弾系。
口に含むとブラックベリーやプラムなどを思わせる甘味が一気に広がる。
その味わいはパワフルで、中盤も非常にしっかりとしたボディーを形成する。
中盤にはこの甘味に加えてフレッシュ感のある酸やほんのりとした心地よいタンニンの刺激もあり、全体的に濃旨系のテイストとなる。
そして余韻にはほんのりとした樽由来のバニラ香と甘味が口の中に心地よく残る。
ギュッと凝縮された甘味のある果実感と樽香が楽しめる濃厚なイタリア産ジンファンデル。

＜アルコール度数14%＞

インプレッション：

この日はラムチョップをフレッシュローズマリーと共にグリルしたシンプルながらワイン好きにはたまらないメニュー。
当初は無難にピノノワールを合わせようと思ったのだが、こちらのワインの存在を思い出し急遽予定変更。
ラムチョップは冷凍ものながらもじっくりとグリルで仕上げたこともあり、旨味がたっぷりと染み出た脂がふわふわっとし仕上がった肉に良く絡み何本でも食べられてしまう。
その濃厚な脂感とラムの独特の風味に負けず、このワインは予想通りにしっかりとマッチしてくれる。
むしろニューワールドのピノノワールでも若干負けてしまうのではと思うくらいの脂感なので、相性的にはこちらのワインを選んで正解という印象。
ワイルド系の料理とは比較的幅広くマッチしそうではあるが、焦げ目たっぷりのガッツリバーベキュー的な料理よりは鉄板焼きや、牛肉のデーツ煮などの濃厚な甘味のある料理などと相性が良さそうな印象。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞