BECO　純米

日本酒データ：

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以前よくお世話になっていた日本酒時間無制限飲み放題かつ食べ物持ち込み自由という酒好きにはパラダイスのような日本酒バーの「Kurand」にて「日本酒ガチャ」として6本詰め合わせ（1本あたり1800円程度）で購入したもののうちの1本。
こちらはいわゆるアウトレット品の詰め合わせなので銘柄や味の傾向にしては原則不可。
また、世間で大々的に名を知られているような酒蔵ではなく、どちらかというと小規模の酒蔵の酒を取り揃えていることもあって、普段全く出会えない日本酒に出会えそうだったので購入してみた。
色は古酒並みに黄色のニュアンスがしっかりとついたもので少しトロみがある。
粘度はしっかりとあり、グラスの縁から太い脚が伝わり落ちていく。
香りは色同様に紹興酒のような古酒っぽいニュアンスがしっかりと感じられるもの。
比較的酸と旨みの香りが強く、穀類の香りもしっかりと感じられる少し好みが分かれるタイプ。
味わいは香りのイメージとは異なり、りんごのような甘味と酸味がアタックで感じられる。
中盤からは紹興酒を思わせる味わいと、しっかりとした穀類の風味を感じられる。
余韻は比較的キレがあり、アタックから中盤で感じられた紹興酒を思わせるような独特の風味はそこまで口の中に残らない。
古酒ではないのに古酒感を感じさせる香りとは裏腹に熟したジューシーなりんごを思わせる味わいと穀類のニュアンスが融合した不思議な味わいが印象的。
＜アルコール度数16%、精米歩合60%＞

この日は肉じゃがとブリの刺身と合わせてみた。
北海道沖で獲れた天然ブリは普段みるブリよりも身が赤い印象。
それもあってか、たっぷり脂というよりはしっかりと引き締まった身という感じ。
生臭さもなく、甘酸っぱいりんごのニュアンスの日本酒との相性は悪くない。
肉じゃがは挽肉をベースとして人参をたっぷりめに使い、白だしの味わいを強めに効かせたもの。
肉の甘味がしっかりと感じられ、脂感もたっぷり。
濃厚な味わいではあるが、それに負けずにしっかりとマッチする。
りんごのような甘酸っぱさを感じる特徴的な味わいながら料理との相性もよく、お酒だけでも食中酒としても楽しめる使い勝手の良い日本酒であった。
＜マリアージュ指数：3可もなく不可もなし＞