まんさくの花　巡米　美郷錦70　純米

日本酒データ：

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日本酒を選んでいる時に「美郷錦　70」の文字が目に入り、よくみてみるとお気に入りの酒蔵の一つである「まんさくの花」の日本酒で説明文をみてみると一度火入れの原酒なので買ってみることにした。
色は僅かに黄色のニュアンスを残し輝きを感じられる。
粘度はそれなりにあり、グラスの縁をゆったりと脚を出しながら落ちていく。
香りは純米なので穀類の香りを強めに感じるのかと思ったが全くそんなことはなく、若々しい稲のような青いニュアンスを僅かに感じつつも、メインはジューシーでフレッシュな酸味のある青リンゴのようなイメージ。
原酒ということで、口に含むとそれなりにしっかりとした味わいを感じるが、その味わいは優しく滑らかな甘味がメインなのでそこまでガッツリとしたボリューム感があるタイプではなく飲みやすい。
ジューシーで甘酸っぱい甘味をほどよく感じられ、日本酒感やアルコール感が抑えられていることもあって万人うけする味わい。
余韻には比較的長めに酸味と甘味を感じられるが、元々がそこまでガッツリ濃いめの飲み口ではないので、20秒くらい続く余韻がむしろちょうど良いバランス感を保っている。
エレガントでチャーミングな甘酸っぱさが特徴で甘味の続く余韻が印象的な季節限定の原酒。
＜アルコール度数16%、精米歩合70%＞

この日は自家製の手羽先唐揚げと酢ダコと合わせてみた。
手羽先は少なめの油でカリッと揚げたもの。
しっかりとニンニク醤油を効かせて胡椒でスパイシーに仕上げた味わいは完璧な飲兵衛のためのつまみ。
味付けがかなり濃いめなので柔らかく飲みやすいこちらの日本酒との相性を気にしたが、意外と相性は悪くない。
むしろ胡椒と塩の刺激で日本酒の甘味が一層強く感じられなくもない。
酢ダコは酢の風味が柔らかめで比較的優しく、タコの味わいをしっかりと感じられる味付け。
料理としては決して特徴的な味わいではないが、タコの風味と柔らかめの味わいがかえって日本酒の風味とぶつかるような気もしなくはない。
日本酒としての味わいは甘味や旨味が強めだが、合わせる料理は対極のしっかりとした味や香辛料の効いた料理と合わせた方がお互いのコントラストを強調できるのかもしれない。
＜マリアージュ指数：3可もなく不可もなし＞