七田　七割五分磨き　山田穂　純米

日本酒データ：

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久しぶりにこちらの店に行った際に目に入った日本酒。
たまたま少し前に居酒屋で飲んで美味しかった酒蔵のお酒ということもあり、お値段もお手頃なので改めて飲んでみることにした。
色はクリアだがグラスに注ぐと同時に細かい気泡がグラス中に広がる。
その後もグラスの中に細かい気泡が残る。
粘度はそこそこあり、グラスの縁に軽く涙が出る。
香りは米の甘味を控えめに感じられ、その代わりクールで冷涼な酸と程よいアルコール感がそれなりに主張するタイプ。
全体的に大人の雰囲気を漂わせる落ち着いた印象の香り。
アタックはトロみを感じられるほど凝縮された米の甘味が一気に口の中に広がる。
その後、中盤には豊かで濃厚な甘味に加えて舌の上を細やかに刺激する若干の発泡感や酸とともに、喉越しはシャープでアルコール感を感じられる。
余韻もキレが良いが、負けずにしっかりと甘味やわずかな苦味も主張していく。
米の甘味をぎゅっと凝縮した存在感のある味わいにピリッとした爽やかな酸と程よいアルコール感を感じる濃厚な純米生酒。
＜アルコール度数17%＞

この日は毎度の地ものタケノコと北海道・野付産のホタテの刺身と合わせてみた。
野付産のホタテは冷凍ながら甘味がぎゅっと凝縮された肉厚で大きめのものなので食べ応えは抜群。
インパクトのあるホタテだが、日本酒と合わせると不思議と生臭さはなくなり旨味の印象だけが口の中に残り続ける。
タケノコは軽く醤油バターで味付けをしてシンプルにグリルで焼いたものながら、シャキっとした歯触りとタケノコの味わいに醤油バターの風味が乗った優しい一品。
ただ、シンプルな味わいということもあり、思った以上に日本酒が主張している気もしなくはない。
濃厚な甘味とわずかなガス感という比較的個性的な味わいもあってか、合わせる料理もそれなりにしっかりとしたものの方が良いのかも知れない。
＜マリアージュ指数：3可もなく不可もなし＞