Neprica Primitivo 2021（アンティノリ）

ワインデータ：

コメント：
こちらのオンラインショップで「イタリア赤ワイン満喫セット」と題して5本10900円で販売されていたもの。
一本当たりの平均単価ベースだと2180円になるのだが、セットの中には2180円に満たないワインも入っているので購入価格は単品販売価格ベースで記載。
色は若干赤系のニュアンスが混じった濃いブラックベリーで輝きがある。
粘度はしっかりとあり、グラスの縁に長い脚が出る。
香りはかなりしっかりとしており、グラスに注ぐとあたりにしっかりと熟したブドウの甘みが広がる。
干しブドウのような凝縮された甘みと共にわずかにナツメグやシナモンのようなスパイスのニュアンス、程よい酸を思わせるカシスなブラックチェリーの風味もアクセントとして加わる。
口当たりは柔らかく、2年熟成ながらとてもなめらか。
香りで感じた熟した干しブドウを思わせる濃厚な甘みが口一杯に広がる。
中盤ではレーズンやプルーンのような凝縮された甘みに加えてフレッシュな酸やわずかに胡椒のような刺激を伴う厚みのある味わいとなる。
一方で余韻は思ったよりも短くキレが良いが、時間の経過と共にタンニンが中盤から余韻でしっかりと感じられるようになる。
この金額であればちょっとリッチな常備ワインとしておいて置くのもアリ。
力強く濃厚な甘みと程よいスパイス感のバランスの良い飲み疲れない滑らかな味わい。
＜アルコール度数14%＞

インプレッション：

この日はラザニアと合わせてみた。
トマトソースの甘味とガッツリチーズでパンチを加えたシンプルなもの。
とは言え、挽肉の旨みも加わり、しっかりボリューム感のある味わいに仕上がった。
そこにプリミティーボのジューシーで果実感たっぷりの甘味と程よいタンニンの渋みが違和感なくしっかりとマッチ。
また、ワインの味わいもラザニアの味わいもお互いを邪魔することなく楽しめ、むしろワインのタンニンのニュアンスがチーズの味わいで少し柔らかくなり、全体的な美味しさは増している印象。
ガッツリ肉料理と合わせるというよりは、トマトソース・肉系のパスタやチーズを使った料理との相性がとても良い印象であった。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞