Duc d Arcy Blanc de Blancs Brut NV（デュック　ダルシー）

ワインデータ：

コメント：
毎度の格安「ほぼワンコインシリーズ」をチェックしていると、久しぶりに新顔を発見したので試すことにした。
色は比較的濃いめのシャンパンゴールドに近いグリーンイエロー。
粘度はそれなりにあり、脚は出ないもののグラスの縁をゆったりと伝わり落ちていく。
泡はグラスに注いだ後もほどほどのサイズ感のものではあるが比較的豊かにしっかりと湧き出ている。
香りはほどほどではあるが、はちみつのような甘さやハーブやお香のようなニュアンス、それにわずかにミネラル感を伴う酸の風味も感じられ、全体的に甘味の要素を強めに感じられる。
口に含むと香りから想像したような甘味中心のアタックではなく、どちらかというとグレープフルーツのような爽やかな柑橘の甘味とわずかに刺激のある酸が豊かに広がっていく。
その味わいにかぶさるように泡が舌先を刺激していくが、グラスで見た目ほどのボリューム感はなくスムーズではあるがほどほどという印象。
余韻には青リンゴのような爽やかな酸とフレッシュな果実感を感じられ、比較的シャープなタイプ。
アタックには若々しい柑橘系果実の酸と甘味をはっきりと感じられるボリューム感のある味わいで爽やかや爽快という表現がよく似合うコスパの高いアルコール度数が低めのヴァンムスー。
＜アルコール度数10.5%＞

インプレッション：

この日は麻婆茄子ということで、毎度の「中華には泡」を合言葉にこちらの泡を合わせてみた。
麻婆茄子はベースにトマトケチャップを使ったこともあり、甘味と辛味が混じり合う複雑な味。
ただ、バランス的には辛味の方が強く、しばらく食べ続けていると舌がピリピリとしてくるほど。
その味わいに負けじと頑張ってマッチするのはさすが泡。
また、泡の優しい舌触りが辛さで痺れた舌を優しくケアしてくれる。
やはり「中華には泡」の原則は基本的にどの中華料理にも通用するものだと改めて実感した。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞